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そんな、私の姿を見た彼はマスクを下げて
登坂「 よかったら、そこの公園で少し話しませんか? 」
そういって、笑った
なぜかその姿が、隆二とリンクして 私は彼の後ろに着いて行った
公園のベンチで、一つ分席を空けて座った私たち
どちらが話すでもなく、ただ沈黙で時間が過ぎ去っていく
先に沈黙を破ったのは、彼だった
登坂「 俺、最近仕事全然うまくいってないんですよ。俺に、相方?ていうか、良いライバルみたいなやつが居るんですけどね、そいつは最近どんどん成長していってるのに俺は全然、昔と変わってない気がして 周りの人は、比べる必要なんてないって言うんですけど 」
そんな、彼の言葉にどこかシンパシーのようなものを感じて
私の口は、いつの間にか言葉を話していた
「 ... 私も 」
登坂「 え? 」
「 私も、その気持ちわかります。私も、最近全然仕事がうまくいかなくて。原因はわかってるんですけど、それをどうにかする方法も分からなくて ... 今は迷走中です 」
登坂「 俺たち、もしかして生き別れの家族とかカモしれない 」
そんな風に真面目に言う彼が、面白くて
思わず笑った私
「 生き別れの家族って 」
今まで、どんなに頑張っても 隆二と別れてから笑えてなかった私が
なぜか、彼と過ごしているだけで笑えるようになっていた
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あこぴこ(プロフ) - オチは臣ですか? (2017年5月28日 16時) (レス) id: c92dcb05b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜 | 作成日時:2017年2月10日 14時