ウィスキーマック ページ41
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inyb?ybin?で書いておりますが
お好きな組み合わせでお楽しみください。
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少しの息苦しさで目を覚ます。
目の前には無防備な恋人の首筋。
2人でベッドに入った時から抱きしめられて、恋人よりも身体の小さな自分は胸元に顔を寄せていた。
つまり、今までずっとこの体勢でいてくれたのだろう。
決して女の子のように軽くはない身体のはずなのに腕枕をしてくれていたのだろう。
付き合って4年。
元々合理的な一面のある恋人はクリスマスや記念日などにてんで興味がない。
付き合うことになった時のセリフは「記念日とかお祝いしたいなら今すぐ別れよう。」だった。
初めてのクリスマスを祝いたいと強請る俺に「わざわざ混む日に外に出かける必要性を感じない。」と言い放ち年末年始を険悪な雰囲気で迎えたことも覚えている。
甘い言葉を囁くような時期でもなく、デートをするにもお互い好きなことをして静かに過ごす、そんな恋人らしからぬ関係に落ち着いていた。
そんな関係でいられる恋人が好きで4年も一緒にいるが、時々不安になる。
彼は本当に俺が好きなのか、と。
俺たちは俺たちだとどれほど言い聞かせても、クリスマスに高級ディナーを食べる友人や記念日にペアリングをもらう友人を見ると羨ましくなる。
俺のことが本当に好きなら嫌なことも我慢してやってくれるはずじゃやいのか、と。
そういうのが苦手な恋人が好きなのに。
でも、それでも俺は知っている。
1人用ベッドに男2人が仰向けに寝ることはできないからと、いつも横向きで寝てくれていることも。
寝相の悪い俺が布団を蹴散らかすたびにそっと掛け直してくれていることも。
「ありがとう」
不細工な寝顔にそっとキスをする。
起きる気配のない恋人の腕の中に潜り込む。
この温もりがずっと自分の隣にありますように。
こんな些細な幸せが永遠に続きますように。
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作者名:あさり | 作成日時:2018年9月28日 4時