短編集(JUMP×JUMP) (ページ36)

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つづき。

「俺も新しい好きな人とか彼女とかつくりたいし。」

「伊野尾とこの関係続けたままだとさ、いいなって思う子に出会っても、でも伊野尾がいるからいいかって思っちゃうんだよね。」

「伊野尾とスるのが1番気持ちいいし」

そう言ってヘラヘラと笑う薮を見て可哀想に思う。

誰のことも本気で欲しいと思えない薮。
きっと自分では気づいていないのだろう。

薮は眼前の欲を満たしてくれる俺がいるから、ときめいた相手に対して恋人になりたいと思えない。と言った。

それはその相手に対しても、結局眼前の欲を満たしてくれる存在としか思っていないことの証明になっているのに。

そもそも薮が好きなのは、自分のことを好きじゃない人で。
その人が薮を好きになった時点で薮の中の恋は終わる。

そんなことにも気づかないで、いや、気づいているのかもしれないが、目を背けて、俺がいなくなればマトモになれると信じている薮が哀れで、いじらしくて、愛おしくて。

「俺は薮とこの関係を続けたいけど、同意のないセッ◯スはしたくないから、いいよ。
とりあえずお互い連絡するのはやめよう。
それでまた、薮がヤりたくなったら連絡してよ。
俺待ってるから」

すんなりと終わりを受け入れた俺に少しだけ戸惑いながらも、帰り支度を始めている。

ねぇ、薮。
お前がどんな女の子と、誰と付き合ったって俺は構わない。
どんな奴よりもお前を分かっていて、お前に尽くしていて、お前の隣に相応しいのは俺だけだと分かっているから。

最後は俺のところに戻っておいで。

そうしてまた2人で、2人だけで生きていこう。

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シャンディガフ…無駄なこと

策士でヤンデレ気味な伊野尾さん。

ドレス姿のひかいの最高でしたね。