【第五人格】Jewelry love (ページ5)

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Jewelry love04 ページ5

先ほどの頬の怪我を治療している場面をマーサにみられて、今はマーサを一緒に紅茶を飲んでる。
少し遅めのアフタヌーンティーという感じだろうか。

マーサ「ねぇ、本当にあなたたち付き合ってないの？」
「残念な事にね…」

そう言い私はスコーンを口に運ぶ。
マーサは頬杖を付きながら紅茶を啜る。

マーサ「でも、Aは好きなのよね？彼の事」
「そうだねー…悔しい事に、今日もすごくドキドキした」
マーサ「仕方ないわよね、あのルックスで、あの距離だもん。ドキドキもするわ。」

そう本当に悔しい事に、私は好きなのに、彼はそうじゃない。
やけになりクッキーを口に放り込む。

マーサ「一度距離取ってみたら？」
「え？」
マーサ「ほんの少し冷たくしてみるのよ。近づいてきたら何かと理由つけて離れるって感じで」
「それって意味あるの？」
マーサ「あると思うわ。だって今まであの距離が彼にとって当たり前になってるのよ。
　少し態度が変わればなんで？なにかした？って意識になるじゃない。
　別の意味で彼はAの事を考える。これだけでも変化になるわ」

うん、マーサの言ってることは理解できる…
果たして私にそれが出来るのか！ってところではあるが…
でもいつまでもこのままじゃ自分も正直つらい。
別に付き合いたいって思ってるわけじゃ…ないこともない。
そりゃー付き合えるなら付き合いたいって思う。
だって好きだもん…

マーサ「好きなんでしょ？彼の事…」
「………すき」
マーサ「素直でよろしい。なら私も協力するわ。一度やってみましょう！」
「…ありがとう、マーサ」

マーサは私の頭にポンっと手をのせると残っている紅茶を飲み欲し、自室へと戻っていった。