海月の行方。 ページ5
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そこから数週間。
いくつか、クラゲがいるところとか、展示とか探してみたけど会えることはなく。
まぁ、無理だよな。普通に考えて。
そんな簡単にあえっこない。
分かっているつもりだったけど、やっぱりどこかで期待はしてて、、珍しくダメージ食らってるなって感じ始めていた。
「…で？落ち込んでると、」
「落ち込んでるっつーか…さぁ、」
「照が悩むなんて珍しいと思ったら、そんなことがねぇ」
「俺だって、恋愛のひとつやふたつするっつーの」
「ふふ、にしてもじゃん？正義感の塊みたいな照が…まさか！ワンナイトの子を！」
「ちょ！阿部声がでかいっ…！」
「えー？笑 だってホントのことじゃん」
「そうかもだけど…」
「え、照ワンナイトし」
「わーー！舘さんも！声がでけぇって！！」
「あははっ！照必死だなぁ！笑」
「阿部も舘さんもいちいち声がでけぇんだよ…」
「にしても珍しいね、照がそんなにハマるなんて。相当いい子ってこと？」
「舘さんまで…、俺をなんだと思ってんだ」
「なにって…筋肉が友達のジムのインストラクター？」
「いや、舘さん友達じゃなくて恋人ね？」
「おーーい」
仕事終わり。
久しぶりに飲みに行こうと同僚の阿部に誘われて、舘さんのカフェバーに。
阿部と舘さんは高校の時からの友達。
しかも阿部は職場も同じで、俺の働いてるジムの業務担当。
良くも悪くも距離が近いからこそ、いじったり、いじられたり。
もちろんそれが楽しいし、最高なんだけど…。
珍しく俺がいじられる側になったらこの有様だ。
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作者名：maoka. | 作成日時：2023年8月4日 19時
