【SVT】ブスブスジョンハン2 (ページ10)

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第60話ジョンハンSide ページ10

今日の夕ご飯はAがジャージャー麺を作ってくれた。

「こんなものでいいの？」

『こんなものがいいの』

「麺類ばっかり」

『いいだろ。

麺類にはハズレのメニューないから』

「それもそうだね」

ご飯食べてテレビ見て風呂入るまではよかった。

問題はそこから発生する。

昨日みたいにAに先に風呂に入ってもらってその間に俺のTシャツを置いておく。

ジャージは昨日履いてなかったし、今日は余計に入らないことになると思って置かない。

Aはパジャマは持ってこなかったのか、脱衣所には俺がさっき選んだ下着屋の袋しか置いてなかった。

それから俺が風呂に入るんだけど。

どうすればいいか分からない。

なんにも分からないんだ。

想像もあんまりつかない。

Aへの恋で盲目だった俺はAしか眼中になくてそういうことしたことない。

『あー、意味分かんねー』

風呂から上がってAと自室に引き上げる。

どっちかっていうとAより俺の方がガチガチだ。

「ジョンハン…」

俺のベッドの上で熱をはらんだ目でこっちを見てくる。

『なに』

「あたし…これまで沢山ジョンハンに嫌な思いさせたけど、本気で好きになったのはジョンハンだけ」

『そんなの…』

俺だってAにブスと言って照れ隠ししてたつもりが本当はめちゃくちゃに傷つけてたわけだし。

『おあいこだろ』

Aに顔を近づける。

急にメイクなんかしてきてるけど、すっぴんのツルツルで赤ちゃんみたいな肌を目の前にして好きっていう気持ちが抑えられない。

それから感じたAの唇。

あのカフェのケーキより甘い。