第59話 ジョンハンSide ページ9
「ここ、ジョンハンが調べて連れてきてくれたよね!」
『だな』
「なんか、もうあの頃が懐かしいんだけど」
『時間経つの、早いもんな』
「あの時ね、誘われて嬉しかったんだよ」
『よく恥ずかしいことばっかりぽんぽん出てくるな』
「悪い?」
『別に』
「じゃあいいじゃん、好きなんだから」
『お前、そうやって期待させるの得意だよな』
「なんのこと?」
『バイト始めたのだって、俺と遊べるようにって。
俺と一緒にいるのがいいんですって言ってるようなもんだろ』
「それは…そうだけど。嘘じゃないし。
それに、そっちだってそうじゃん」
『なにが?』
「あたしのこと、転ぶ前に助けてくれたりとか」
『ドジだもん、お前』
「あー、もーいいでしょ?」
『はいはい』
こういう甘酸っぱい時間も悪くない。
俺の家に帰ってきて、またのんびりした時間を過ごす。
『そういや、お前の母さん泊まるのいいって言ったんだな』
「なんかね。やっとですかって言われた」
『どういうこと?』
「うちのママとジョンハンのママで話してたらしいよ。
いつ付き合うのかって」
『あー』
そういえば以前聞いたことがある。
いつAと俺が付き合うのかって俺の母親がAの母さんと電話で楽しそうに話してた。
余計なお世話だと思いつつ、もし付き合ったとして、親の反対がなさそうなのは都合がいいと思った記憶がある。
それだけ恵まれてるんだ。
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作者名:ベラ | 作成日時:2020年4月30日 12時