第52話 ページ2
「あのライオン…」
枕元のライオンのぬいぐるみを指差す。
『あー、お前にもらったよな、ずっと前に』
「あたしもペアの子、今日から枕元に置こうかな」
『それは構わないけど、今日は返したくない』
「へ?」
『今日、親帰ってこないんだよ』
「…」
なんか嫌な予感。
『お前、母さんに連絡しろ。
ジョンハンと付き合うので今日は帰りませんって』
「はあ?なに言ってんの。
そんなことできるわけ…」
『じゃあ、俺がする』
「やめてよ」
結局携帯が奪われてカトクを開かされた。
『イケメンな…ジョンハンと…付き合うことになったので…今日は帰りません…と。
おし、送信したから』
「なにやってくれてんの。イケメンってなに」
『俺のことだよ。修飾語』
「なに勝手なことしてんの。
恥ずかしいんだけど」
『ごめん。けどもう離したくない。
だってお前は俺が離れるだけで転んだり、変なやつと付き合ったりするんだろ?』
「それは…そうだけど」
『俺の初めての彼女なんだから、今日は泊まれ』
「…理由になってないよ」
『知らん』
ママからもジョンハンくんによろしく言ってねって返信が来てる。
イケメンに突っ込まないんだねって思った。
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作者名:ベラ | 作成日時:2020年4月30日 12時