Distiny #2【Mizuki & Ryo】

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___「久しぶりだね、二人でご飯って」


「瑞稀には話しておかないとって思って」




最大の敵、倒さねばならないのは、


ズルイ自分だ。


瑞稀とAの本当の関係も、


Aの気持ちも、


瑞稀の気持ちも、


全部知ってるのは俺だけ。


昔、瑞稀に、Aのことなら何でもするでしょ？って言われたけど、


結局自分のことばっかりだった。




「何？」


「ずっと、瑞稀に秘密にしてたことがあるんだけど」




瑞稀こそ、自分の気持ち押し殺して、自分のこと犠牲にしてでも、Aのために何でもしてきたでしょ？


Aのことが、好き。


それは変わらないけど、


……これからも変わることはないけど、




「俺、瑞稀のことも大好きなんだよね」


「急に何？気持ち悪い」




口ではそう言ってるけど、ちょっと嬉しそう。


素直じゃないなぁ、瑞稀も俺の事好きでしょ？



「あのね、実は……」




*




A、ごめん。


二人で抱えていこうって言ってた話、勝手に話しちゃった。




「どういうこと？それ、」


「言葉のまんま、瑞稀とAは本当の双子なんかじゃない、……Aもこのこと知ってる」




大きな目をさらに見開いて、俺に掴みかかってくる。




「何で、はしもっちゃんが知ってんの」




強く揺さぶられる、なんてことなくて、


直ぐに離されて、力なく、しゃがみ込んだ。




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