Distiny【Mizuki & Ryo】

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ごめん、はしもっちゃん、今日で最後にするから。


デートにお邪魔させて？




『瑞稀、涼ちゃん早く行こ！』


「うわ、A、ちょ、引っ張んなよ」




はしもっちゃんの、


Aを見る目、


Aを呼ぶ声。


全身から好きが溢れていて、


羨ましく思った。




「はしもっちゃん、A、」


『ん？』「何？どうしたの？」




キョトンとした顔、俺とAよりはしもっちゃんとAの方が似てない？


二人の表情を見て思わず吹き出した。




『何？！顔見て笑わないで！』


「失礼だぞ！」


「……ごめん、なんか、面白くて」




なかなかツボから抜け出せない俺を見て、不思議そうな顔をしていた二人も笑い出す。




『やめてよ瑞稀』


「ほんと、何笑ってんの？」


「はしもっちゃんもAも笑ってんじゃん……、あの、おめでとう」




今なら言える、そう思った。


Aのこと幸せにしてね、はしもっちゃん、


はしもっちゃんに幸せにしてもらってね、A。




「ありがと、」




俯くAの頭の上に手を乗せて、ポンポンと数回バウンドさせる。


顔を上げた笑顔のAはやっぱり可愛くて、


ぎゅっと締め付けられる胸、手のひらを握りしめて耐えた。




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