Page 28 * mizuki ページ28
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何度目がわからない溜息。
Aが帰ってくるから早く帰って、と何か言いたげな彼女を家から追い出して、
ろくに衣服を身に付けないままベッドの上に腰掛けた。
「……何してんだろ」
再び溜息を吐いて、そのまま寝転がった。
……好きなだけなのに、大きすぎる枷が邪魔をする。
何も考えたくなくなって、目を閉じた。
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窓から漏れてくる光がうっとおしくて、目を開ける。
時間を確認しようと枕元に置いていたスマホを手に取ると、
今日遅くなるから、と母さんから家族のグループメッセージに一件。
Aからの連絡は特にない。
カーテンを閉めようと、窓の傍に行くと男女の影。
顔なんて見えなくても見慣れた二人だから、
分からないはずがない。
付き合えば、なんて投げかけたのは俺だけど、
「……ムカつく、」
俺以外の男に尻尾振ってんなよ。
素直に祝福なんて出来るわけなくて。
独占欲の塊が顔を出す。
やっぱり、耐えられない。
___他のやつのものになるくらいなら。
もう時期家に帰ってくるであろうAを待つため、階段を降りた。
玄関のすぐ側の壁に寄りかかる。
俺がここで待ってたら、どんな反応をする?
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みな(プロフ) - 重い瑞稀くん大好きです…泣 (2019年4月6日 19時) (レス) id: fa95af4103 (このIDを非表示/違反報告)
hona0216(プロフ) - 毎回凄い面白くて楽しみです!涼くんと最後結ばれるのが見てみたい気もしてきました、、(笑) (2019年4月5日 9時) (レス) id: c67cdb877e (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - Lunaさん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします……! (2019年3月28日 18時) (レス) id: 9c6ea69461 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - 今回も面白かったです!毎回、展開が気になるので更新頑張って下さい。応援してます(^O^) (2019年3月26日 0時) (レス) id: fca9aa730a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アオ x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時:2019年3月23日 11時