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『…んん、』
影から漏れる光が眩しくて、薄目を開けた。
すると、真上には、……え?
なんで瑞稀がいるの?!
開きかけた目をまた閉じて、規則正しく息を吸って、吐く。
何、この状況。
気まずくなって、寝たフリをしたけれど、気づかれないかな?とか、
何より、この体勢が恥ずかしくて、ドキドキが止まらない。
「…ごめん、」
何に対して?
そう、問いかけたくなるのをぐっと堪えていると、
影が落ちてきた。
唇に、何か柔らかいものがぶつかる。
それはきっと、
もう、限界だと目を開こうとすると、途端にひんやりとした瑞稀の手のひらで覆われる。
「…ごめん、」
再びそう呟いて、部屋を出ていった。
「母さん、A全然起きないよ」
遠ざかっていく瑞稀の声。
呆然と、白い天井を見つめる。
『何、あれ、』
自分の唇に触れてみても、さっきの感触は消えてはくれない。
___キス、されたんだ。瑞稀に。
瑞稀がわからない、
なんでキスなんかしたの?
ぐちゃぐちゃになった脳内で、
一つだけ、わかることは、
瑞稀のこと、苦しいくらい好き、
それだけ。
全部を捨てたら受け止めてくれますか?
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みな(プロフ) - 重い瑞稀くん大好きです…泣 (2019年4月6日 19時) (レス) id: fa95af4103 (このIDを非表示/違反報告)
hona0216(プロフ) - 毎回凄い面白くて楽しみです!涼くんと最後結ばれるのが見てみたい気もしてきました、、(笑) (2019年4月5日 9時) (レス) id: c67cdb877e (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - Lunaさん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします……! (2019年3月28日 18時) (レス) id: 9c6ea69461 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - 今回も面白かったです!毎回、展開が気になるので更新頑張って下さい。応援してます(^O^) (2019年3月26日 0時) (レス) id: fca9aa730a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アオ x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時:2019年3月23日 11時