溺れ愛 【橙】

第6話 ページ8

ジェルside

ｶﾞﾁｬ

俺が確認として部屋に戻るとAが床にちょこんとすわっとった。


25歳とは思えないほどちっちゃく丸まった様子。


それだけでも可愛いと思えちゃうのは罪



気が付くと俺はAにハグをしていた


『！！やめて！』

案の定ビックリして離れるA


イラッとしたがこんなになったのは俺が拐ったせい。

グッとこらえて


ジェル「ごめんな…」

そう言って部屋を出た



何で誘 拐なんかしちゃったんやろ…

俺が道端とかで声かけて仲良くなれば正常な恋ができてたかもしれんのに



本当に俺はバカやな(笑)


でももう後には戻れんし、、、



そんなことを考えていると元いた部屋に着き我に返る


そういやみんなと電話しとったんや


ななもり《ジェルくん遅いよ〜何してたのー》

ジェル《ゴメンてwちょっとね〜》

莉犬《怪しいぃーーww》


ななもり《まぁ遠井さん動画とろうとしますか！》

もしかしたら俺が犯罪を犯してると知ったらみんなは俺から離れてくんかな…
ーーー

ジェル「終わった終わった〜」


みんなでの遠井さん動画を撮りおわり、コンクリ部屋に戻ると


『……zz』


Aがうたたねをしていた。


ジェル「ﾌﾌｯ 可愛えぇなぁほんまに」


そう言ってAをベッドに運ぼうとして、ベッドを揃えていると、


ジェル「、、、これ…」

シーツにシミがついていた。


昨日、俺強引に……


ジェル「変えるか」


これじゃA寝れんよな、、、



改めて自分がしたことがバカバカしくなる…

いっそこのままそういう生活送っていくか…？

Aを逃がしてあげるか…？

一緒に逝くか…？


俺はAと生活できて充分幸せだけど、今のAは絶望してるよな…


そんなこんなでシーツを取りかえると

『んん……ジェル…さん』

Aが起きてしまった。


お姫様だっこしたかったぁ←←



ジェル「さっきは急にハグなんかしてごめんな…」

『いや、私も少し突き飛ばしてしまって…』

待って…！A偉！！



ジェル「大丈夫だよそれは。後、、、シーツ変えといたからな。ごめんな…」

俺がそう言うとAは黙りこんでしまった。



ジェル「あ！キャス！！」

腕時計を見ると午後5時をまわっとって、キャスがもうすぐ始まることを思い出した。


急いで俺は部屋を出たけど、




ある写真を落としてしまったことには気づかなかった

第7話→←第5話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す