Team Doctor -RMPG-【2】

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樹「ふーってそのまま深呼吸続けてて」


ゴム手袋をはめた樹の細長い指が

ゆっくりと入ってきて、思わず体を動かして抵抗する。


樹「痛い？」


「やだ..っ、気持ち悪い」


樹「A落ち着いて、動くと危ないからね。どこが気持ち悪い？」


「お腹のなか....やだ、血出てるもん...」


樹の指が入っているというのに

出血は止まらずにどんどんと流れ出て


気持ち悪さと


なによりもそんな姿を

樹に見られていることが嫌でたまらない。



樹「痛みはないんだね、このまま続けれそう？」


「...うん、.....すぐ終わりがいい」


樹「分かった。すぐおしまいにする」


樹は時々目線を送っては、お腹の中と外から

ゆっくり丁寧に診察を進めていった。



樹「ん。硬さも大きさも正常範囲内だね」


ふにゃんとした優しい笑顔が向けられた。


樹「午後は休めそうにない？」


「うん、休むのは厳しい.....。でも午後は診察付かずに診断書担当だから大丈夫」


樹「そっか。何かあったらすぐにピッチ鳴らして良いからね」


「分かった。ありがとう」


樹「どうする、タンポン入れといた方が安心？」


やっぱり樹から見ても出血が多いんだろうなぁ。


「うん....入れとく.」


樹「すぐ持ってくるから待ってて」


言った通り、すぐに戻ってきて

新しいグローブをはめる音が聞こえてきた。



樹「ちょっとだけ気持ち悪いよ」


指と共にグッと奥に押し込まれて


樹「どう？だいじょぶそう？」


「だいじょぶ」


やっと服が元通りに戻された。

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