Team Doctor -RMPG-【2】

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「もうちょっと待って、」


樹「うん、だいじょうぶ。ゆっくりで良いよ」


そう声はかけたものの

ちらりと見えた出血の量に思わず手が出た。



ゴム手袋をはめて


樹「ちょっとガーゼで拭くよ」


ひと声掛けてから見えている血液をガーゼで拭い取ると

やはり普通ではない量の出血があった。



樹「いつも通り出血多いね」


「うん.....ナプキン変えないと、と思ったけど動けそうにもなかった」


過多月経で、出血量の多いAは

診察室の椅子を汚してしまったと申し訳なく思っている様子。


樹「慎優しいでしょ？」


「うん。今日もここまで連れてきてくれた」


樹「これからはしんどかったらすぐ慎に言うんだよ。医者なのに頼って貰えないって結構悲しいから」


「うん、まこちゃんもいっちゃんもいるから安心」


2人のドクターが居るなんて贅沢

と、彼女は笑みを浮かべた。


鎮痛剤が効いてきたのか

少し表情も柔らかくなっている。



樹「どう？痛みは少しマシになった？このままだと身体が冷えちゃうから診察しても良い？」


「うん、だいぶマシになった。痛くしないでね」

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