Team Doctor -RMPG-【2】

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壱馬「喘息持ち？」


「小さい頃は...。でも今はもう全く」


壱馬「じゃあ病院はもう通ってない訳や」


患者さん用の椅子に座る私と

心配そうな目で問診のような質問をする壱馬先生。


まるで診察されている気分だ。

いや、むしろ診察だと思う。



壱馬「さっきの咳ちょっと怪しかったから喘息疑って無理やり隣に座らせた。熱も騙すみたいに測ってもらってごめんね」


その一言で先生の優しさに今更気付かされた。



壱馬「診察してもいい？」


「え........っ」


壱馬「あーごめんごめん僕やと嫌やんな」


「そんなことない…です、けど....」



壱馬先生に診察されるなんてたまったもんじゃない。


想像しただけで恥ずかしくて顔から火が出そう。



壱馬「僕の居残りのせいでこんな時間になっちゃったから病院ももう開いてへんし、このまま1人で帰って発作でも起きたらって心配で寝られへん。…それでもやっぱりあかん？」



捨てられた子犬みたいな目で見つめられたら

うん、と頷くしかなかった。


「先生でだいじょうぶです....お願いします」



壱馬「ほんま？無理やりはせんから、嫌やったら言うてや」


優しい笑顔を向けてくれて

私の胸に付いている名札をジーっとみつめて


壱馬「Aさんの名字初めて知った。カルテあるかな」


と患者検索を始めた。

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