Team Doctor -RMPG-【2】

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北人「どう？そろそろ麻酔効いてきた？」


ぷるぷるの唇を触って確かめる。



「やだよ、北ちゃん」


北人「麻酔出来たんだから頑張ろう。痛いことはもうないよ」


感覚がないことを確認して

なんとか落ち着きを取り戻したAは

チェアーに体を預けてくれた。



歯を削ったり、分割したりするのに

どうしても嫌な音が響く。


イヤホンで音楽でも聴くことを勧めるものの


「北ちゃんの声が聴こえなくなるからやだ」

と可愛いことを言ってくれた。


気休め程度にAの好きな音楽を流して

なるべく声を掛け続けるように意識した。



樹「Aさん尽くされてますね。羨ましい」


北人「なんで樹が羨ましがるの」(笑)


樹「僕に対しての塩対応を改めて欲しいです」


北人「やだね。樹は俺のこと舐めてるから」



樹もAの緊張を汲み取って

気が逸れるような話をしたりと工夫してくれた。



そんな愛を受けながらAも頑張ってくれて

安全に抜歯を終えることが出来た。




恐怖を与えないように、とAが起き上がる前に

使用した器具を片付けに裏に入った樹。


診察室にはAと2人きりの状況が出来上がった。


チェアーを起こして、Aが口を濯ぐのを待って


ご褒美、の名目で唇を寄せた。



「なんか変な感じ」


北人「ふっ、まだ麻酔が効いてるからね」

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