Team Doctor -RMPG-【2】

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炎症を抑えるためだと処方された薬を

北ちゃんと毎日きっちり飲んでいると

ついに抜歯の日が来てしまった。




目の上にタオルが掛けられて

いよいよ始まると言う恐怖が襲ってくる。


北人「麻酔が少しでも痛くないように工夫するからね」


と、表面麻酔を塗ってくれた。



北人「樹は頭側に回って」


樹「Aさん、顔が動いちゃうと危ないんで固定しますよ。これ僕の手だから安心して下さい」


頭の方から樹くんの低い声が聞こえてきて

大きな手で頭を固定された。



北人「今から麻酔打つよ。少し痛いと思うけど動くと危ないからね」


身体にかけられた北ちゃんのパーカーを

しっかりと握ってその時を待った。


北人「お口そのまま開けててね、頑張れ〜」


固定する樹くんの力が少し強くなって

それを合図にグッと押される痛みが走った。


「んっ！！」


樹「Aちゃん力抜いて〜」



北人「もうすぐ終わるよ〜...........はい、終わり」


カチャンと、注射器を置いた音がした。



北人「頑張ったね、一旦起き上がろうか」


目を塞いでいたタオルが退けられて


北人「やっぱり泣かせちゃった。ごめんね」


溢れ出てくる涙を丁寧に拭ってくれた。



「北ちゃん...痛かった」


手術用のガウンなんか気にせず

北ちゃんの背中に手を回してギュッと抱きつくと


北人「ふふっ、また着替えればいいか」


とギューって強い力で返してくれた。

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