01 ページ2
.
慎「Aさん、ほんとに大丈夫ですか?」
「後は再診の患者さんだけなので大丈夫ですよ。先生こそ、お疲れ様です」
慎「絶対に僕が樹さんに怒られます」
「大丈夫。先生が何も言わなければ良いだけです」
もうこの話はおしまい、とでも言うように
次の患者さんのカルテが開かれた。
隣に座るAさんの顔に血の気はなく
体調不良が目に見えて分かる。
「◯◯◯番の方、16診へどうぞ」
患者さんを呼び込んでは
僕の隣で患者さんとの会話に聞き耳を立てて
カルテを打ち込んで、オーダーを飛ばして。
Aさんが補助に付いてくれるようになってから
診察のペースが格段に上がったのは言うまでもない。
今日も午前診を午前のうちに終わらす事が出来た。
慎「Aさん、今日もありがとうございました。ゆっくり休憩行ってきてください」
「ねぇまこちゃん。ちょっと気が抜けたかも。1人じゃ立てそうにない」
仕事モードが抜けたのだろう。
僕の呼び方もいつも通りに戻っている。
慎「ちょっと待ってください、支えますから」
脇の下から両手を差し込んで、背中まで回して
慎「いきますよ、せーのっ」
抱き抱えるような形で立ち上がらせると
すぐにAさんの腕を掴んで倒れないように注意した。
するとやはり立ちくらみがするのか
俯いて辛そうに目を閉じた。
「ごめんね、まこちゃん.....」
慎「僕の方こそごめんなさいAさん。やっぱり樹さんに連絡します」
さっきまでAさんが座っていた椅子には
血液が付着していて
きっと出血が多いんだろうなぁと予想する。
すぐに樹さんにコールすると
こっちに連れて来て、と言うので
Aさんを車椅子に乗せて
樹さんのいる婦人科に向かった。
1001人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なんなん(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございます! (2020年9月28日 0時) (レス) id: c39d756b20 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - お医者さん甘々過ぎませんか?!めちゃくちゃ好きです... (2020年3月30日 9時) (レス) id: c8edbc60b6 (このIDを非表示/違反報告)
るぴ(プロフ) - このシリーズめちゃめちゃ好きです、、何回も読んでしまいます…! (2020年2月11日 4時) (レス) id: f453390bda (このIDを非表示/違反報告)
あらほく(プロフ) - 今回のお話もめっちゃよかったです!!Doctorのネクストめっちゃ好きです!!北人くんの提案なんですが、アレルギー科とかどうでしょうか!!でも個人的には内科の北人くんがいちばん見たいです!! (2020年2月11日 1時) (レス) id: 5f3be8e34d (このIDを非表示/違反報告)
ice(プロフ) - このお話が大好きです!彼女さんが病院で働いてるのに苦手なのもキュンとします!北人くんは天才外科医とかどうですか??心臓外科医とかでも素敵だと思います!偉そうにすみません、、 (2020年2月10日 22時) (レス) id: 1955346fe9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みやあ | 作成日時:2020年2月3日 20時