《 13 》 ページ15
「...今日も、来てもうた。」
日課だし仕方ないんやけど。
この扉開けたらAさんルンルンで彼氏持ちになってたら、どうしよ。
...祝うしかあらへんわ。
荒れた心を静めて、鈴の音と共にカフェに入る。
「こ、こんにちは！」
「こんにちは、コーヒーお願いします。」
「はい！座って待っててくださいね！」
いつもの場所の木製の椅子に腰を下ろすと、店員さんが持ってきた紙袋。
...？なんやこれ。
よくわからず、店員さんの顔を見てみると恥ずかしげにしていて。
「あ、あの、よければ、貰ってくれません、か...？」
ドキリ、と胸が高鳴った。
いやいやまさか、そんな訳。
心の中で生まれた期待を、自分で押しつぶしながら袋を開く。
「こ、これ、」
「えへへ、昨日相談したお料理です。いつも来ていただいてるので、お礼も兼ねて。」
タッパーに入った美味しそうな肉じゃが。
え、あ、俺、にあげるために俺に相談してたん？
「あ、ありがとう、ございます。めっちゃ嬉しいです！」
「え、えへへ、ありがとうございます。」
可愛いがすぎるやろ。
なんや、自分のこと呪おうとしてたんか昨日の俺は。アホか。
「好きですか？」
「はい！？！え、あ、好き、です。大好き。」
「本当ですか！？肉じゃが作ってよかったです。」
「あ、あはは、そっちか。好きです。」
血迷って告白するとこやった、あぶね。
...こんないい人、いつまでも片思いでいいんやろか。
唐突に、そう思った。
その気になればきっと彼氏なんてすぐできるだろう。
うかうかしてたら、きっと、誰かに。
そう思うと、なんか焦ってきて。
「...あの、今度お休みの日あったら、俺と出かけてくれません、か。」
なんて、言い出してしまっていた。
「っあ、すいません、今の、ちが」
「...是非、お出かけしたいです。」
顔を赤らめて言われるものだから。
ドキドキと胸は高鳴って、止められなさそうになくて。
どんどんこの人を好きになっていくのがわかる。
「じゃ、じゃあ、そのうちお休みの日教えてください。」
「は、はい、あ、コーヒー持ってきますね！」
すっかり忘れていたコーヒー。
...これ飲み終わったら、服、買いに行こうかな。
遠足前の小学生の如く、わくわくしてる自分がいた。
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肩サラダ - めっちゃ好きです。。。最高です。。。更新楽しみに待ってます！！！頑張ってください！！！！！！ (2019年5月26日 16時) (
レス) id: dfa81ef2dc (このIDを非表示/違反報告)
かほり(プロフ) - はじめまして。レトさん最高です(Ｔ＿Ｔ)更新楽しみにしています(Ｔ＿Ｔ) (2018年2月23日 3時) (レス) id: 62d246ded5 (このIDを非表示/違反報告)
林檎丸(プロフ) - カルタさん» ありがとうございます！四人の絡みは少しこだわったところなので、そう言っていただけて嬉しいです。頑張ります！ (2018年1月20日 11時) (レス) id: e562c9ed29 (このIDを非表示/違反報告)
カルタ - めちゃくちゃ面白くてニヤニヤしちゃいます…！！4人の絡みがまるで動画見てるかのようです！続き楽しみにしています(^○^) (2018年1月17日 17時) (レス) id: b104955f0a (このIDを非表示/違反報告)
林檎丸(プロフ) - 雪乃 空さん» 前回とは違くほわほわ系で行っちゃいます...！頑張ります！ありがとうございます！ (2018年1月5日 2時) (レス) id: e562c9ed29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎丸 | 作成日時：2018年1月1日 4時
