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「...あの、レトルトさん、」
「ん、はい？」
いつも通り、頼んだコーヒーを受け取った後、声をかけられる。
「あの、ちょっとした質問、なんですけどね？」
「質問、ですね、はい。」
「...男の方、って、どんなお料理が、好きなんでしょうか。」
がたがたん、と動揺でテーブルの下の足が飛び上がった。
やべ、ちょっと零してもうた。
「あ、すいませ、え、は？、男、料理？？？」
「あ、いや、参考に、したいんです。」
真っ赤な顔をさせて、ぶんぶんと顔の前で否定するように手を振っている。
...男、って、誰や。
「りょ、料理...家庭的なやつ、とかですかね？」
正直言われてもらうとこんなこと言いたくない。
これ言ったらきっと、Aさんはその、男の人に作るんだろう。
...それは、きっと好きな人、なんやろな。
今、俺は手助けをしている事になるわけで。
「家庭的な、もの？やっぱり、肉じゃがとか？カレーとかですかね？」
「んー...そうだと思います、けど。」
「け、けど？」
「やっぱ、得意な料理が一番じゃないですか、ね。」
何言ってんねや俺は。
得意な料理ってことは、一番美味しい物をあげることになる。
...すなわち、胃袋を掴みに。
「...その、誰か男の人に、あげるんですか。」
「...え、あ、は、はい」
「そうですよね、はは、ですよねぇ...」
なんで自分で聞いて、自分で傷を抉ってるんや。
ちょっと顔赤らめてるし、可愛ええな、もう。
何故か空気に耐えれなくなってきて、カップの中のコーヒーを一気飲みする。
なかなか熱い、けど流石にこの空気は！！！あかんて！！！
ことん、とカップを置いて、
「ご馳走様でした！用事あるんで、また！」
と、返事も聞かずにベルを鳴らして、外へ出た。
「...その料理貰う男、呪ったる。」
なんて、出来たらええんやけど。
はあ、と我ながら引くぐらいクソデカため息が出た。
その人を思って、作るんやろ、ずるいにも程がすぎる。
付き合ってもいないのに、嫉妬するのはきもいけど、許してな、Aさん。
と、心の中で話しかけて家に帰った。
嗚呼、明日会うの、少し気まずいかもなぁ。
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肩サラダ - めっちゃ好きです。。。最高です。。。更新楽しみに待ってます！！！頑張ってください！！！！！！ (2019年5月26日 16時) (
レス) id: dfa81ef2dc (このIDを非表示/違反報告)
かほり(プロフ) - はじめまして。レトさん最高です(Ｔ＿Ｔ)更新楽しみにしています(Ｔ＿Ｔ) (2018年2月23日 3時) (レス) id: 62d246ded5 (このIDを非表示/違反報告)
林檎丸(プロフ) - カルタさん» ありがとうございます！四人の絡みは少しこだわったところなので、そう言っていただけて嬉しいです。頑張ります！ (2018年1月20日 11時) (レス) id: e562c9ed29 (このIDを非表示/違反報告)
カルタ - めちゃくちゃ面白くてニヤニヤしちゃいます…！！4人の絡みがまるで動画見てるかのようです！続き楽しみにしています(^○^) (2018年1月17日 17時) (レス) id: b104955f0a (このIDを非表示/違反報告)
林檎丸(プロフ) - 雪乃 空さん» 前回とは違くほわほわ系で行っちゃいます...！頑張ります！ありがとうございます！ (2018年1月5日 2時) (レス) id: e562c9ed29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎丸 | 作成日時：2018年1月1日 4時
