第34話 ページ5
『臣さーん、なんか手伝うことありませんか』
「ん、大丈夫だぞ、疲れてるだろ。」
『いや、人多すぎて落ち着かないんで避難してきました。』
「はは、なるほどな。じゃあ少し手伝ってくれ。」
「お任せ下さい!」
並んで立ったら改めて実感するんだけど臣さんってほんとに身長高いよね、良いなぁ…
「ん?どうかしたか?」
『あぁ、いや、臣さんって身長高くて羨ましいなぁって思ってただけです。』
やっべガン見してるの気づかれてたわ
「羨ましい?」
『身長ってどれだけあっても不便じゃなくないですか?』
「んー…どうだろうなぁ、高すぎても不便だぞ?」
扉の上の角に頭ぶつけるしな…と私には縁遠い悩みを零す臣さん。
「それに……」
『それに?』
「いや、やっぱりなんでもない。」
くしゃっと頭を撫でられる。いやほんと臣さん頭撫でるの上手だな…ん?もしかして
『臣さん臣さん、屈んでください。』
「え?何でだ?」
臣さん大きいし長男だしって事で色々我慢して大人にならなきゃいけなかったんじゃないかな…人の事は撫でるけど撫でてもらった経験無さそうだし…まぁ、今の年齢で頭撫でて!とも言えないだろうし…
と思ったんだけどキョトンとされちゃった、違ったのかな?
『あれ、臣さんも頭撫でて欲しかったんじゃないかなって。』
「!」
『違うなら別に無理しなくて…』
「んー、いや。合ってるよ。」
『私天才ですね。』
「はは、まさか勘づかれるとは思ってなかったなぁ。」
『臣さん絶対撫でる側っぽいですからね。』
ほら早く、と臣さんを急かして屈んでもらう。
『失礼します…?』
「なんだそれ」
いつも撫でて貰うのを真似て優しく撫でるけど、人の頭なんて滅多に撫でないからどうしてもぎこちなくなってしまう。けどなんか
『臣さんの頭撫でるって新鮮ですね』
「あぁ、俺も久しぶりに誰かに頭撫でられたよ」
あ〜だめだ顔が緩む
「伏見さーん、俺もなんか手伝うっすよ。」
「助かる、それじゃあ…」
臣さん凄いな、顔に出ないの?あ、私が勝手に舞い上がってるだけか
_________________
(伏見さん、なんかいい事ありました?)
(え?)
(顔緩んでますよ)
(あー、はは、ちょっと、な)
△▽△▽△▽△▽
皆木先生、臣さんの事なんて呼んでるっけ…
後で見直して訂正するかもです
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ちゃらんぽらん(プロフ) - Rioさん» わぁ、コメントありがとうございます!時間が出来た時にちまちまと更新していきますね! (2019年12月23日 6時) (レス) id: 72997b1d17 (このIDを非表示/違反報告)
Rio(プロフ) - 更新ありがとうございます!楽しみに待っておりました!!無理のない程度で更新を続けてくださると読者の1人としては嬉しいです! (2019年12月22日 22時) (レス) id: fbc4560f6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃらんぽらん | 作成日時:2019年12月16日 6時