第49話 ページ22
“私は、____に負けない役者になる！！”
そう叫んだのは私と彼女、どちらだったか。
GOD座のオーディションに受かって、嬉しくってつい勢いでこの海に来た当時の記憶が蘇る。
“海は広いから！なんでも聞いてくれるんだよ！”
これは確か、あの子の言葉だった。
ここで、2人で、この広い海に向かって思いっきり叫んだ。
｢私は！！木��Aに負けない役者になる！！｣
彼女が立てた誓いは、今でも鮮明に覚えている。
キラキラとした笑顔で、高らかに言い放った彼女に焚き付けられて、私も叫んだんだ。
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(臣side)
『私は、父と母に負けないくらい有名になってやる！って』
懐かしいなあ、と遠くを見るAは、どこか儚げで
俺なんかが触ったら壊れてしまうような
そんな感覚になった。
『今日は、ケジメをつけに、新しい誓いを立てに来たんです。』
さっきとは打って変わって真っ直ぐと海を見つめるA。
あっ、もちろん日の出を見るっていう目的もあったんですけど…！！と取り繕う彼女は、以前とは違って表情豊かで可愛らしい。
｢それじゃあ俺は、その様子を写真に収めておこうかな｣
『えっ』
首にかけていたカメラを構えて少し驚いた様子の彼女を1枚撮る。
『ちょ、ちょっと臣さん！？今私、すごく変な顔して…！』
｢可愛らしい顔してたから、ついな。｣
そう言えば、『むぅ…』と言いながらそっぽを向かれた。
｢はは、ごめんな、つい。｣
近くにいるとどうしようもない愛おしさが込み上げてくる。
これが惚れた弱みなのか何なのかは置いておいて
再度、彼女を促す。
｢ほら、誓いを立てるんだろ？｣
そう言うと観念したのか、改めて真剣な顔をして海に向いた。
『私は！！』
俺が、思わぬ言葉にカメラのシャッターが押せなくなるまで、後…＿＿＿＿＿＿＿
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ちゃらんぽらん(プロフ) - Rioさん» わぁ、コメントありがとうございます！時間が出来た時にちまちまと更新していきますね！ (2019年12月23日 6時) (
レス) id: 72997b1d17 (このIDを非表示/違反報告)
Rio(プロフ) - 更新ありがとうございます！楽しみに待っておりました！！無理のない程度で更新を続けてくださると読者の1人としては嬉しいです！ (2019年12月22日 22時) (レス) id: fbc4560f6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃらんぽらん | 作成日時：2019年12月16日 6時
