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第39話 ページ12

‘’タイマンACTの勝者は、MANKAIカンパニーです。”


アナウンスで告げられたのが数時間前。

大喜びする劇団員の人達にもみくちゃにされながら、半ば信じられずにそのアナウンスを聞いた。

そして今。

「本当に、ほんっっとうに、勝てで、よがっだのだよ゙…!!」

「ふふ、誉は本当に泣き上戸だね。」

「うぅぅ…」

「監督さんも、いつまで泣いてんだ…」

「だって、お父さんの残したこの劇団を…守ることが出来て…感動しちゃって……」

皆めちゃめちゃ泣いてる。
いや、気持ちはわかるんだけど…

「Aちゃんも、ここまで本当に、本当にありがとう…!!」

『い、いえ…私は別に……』

い、居づらい……!!!

さっきから色んな人が絡んでくる、泣いてる人、笑ってる人、酔っ払ってる人。

勝てたのは勿論嬉しいんだけど…どうしても、自分が馴染めない感覚があって疎外感を感じてしまう。

せっかく、皆と仲良く…なれたと思ったのにな…

『これで終わり、か。』

終わりは存外、呆気なく感じてしまう。


少し夜風に当たりたくて、バルコニーに向かう。

『あ〜…きもちー…』


ここに来れて本当によかった。
やっと、少しだけ前に進めた気がした。

多分、もう関わる事はないのかもしれないけど、

それでも、ここで過ごした日々に救われた。


あーあ。

『終わりたくない…』

まだ、この劇団に居たい。この人達の支えになりたい。


「やっと見つけた。」

『…どうしたんですか?臣さん。』


振り替えれば、優しく微笑む臣さんが目の前に居た。

「監督が探してたぞ。」

立花監督が…?

『本当ですか、それじゃあ私行きますね。』

「おっと、」

立花監督の元へ向かおうとしたら少しよろけてしまった、んだけど、それを臣さんにがっちりと受け止められた。


いや待って、これっていわゆるバックハグでは…??

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ちゃらんぽらん(プロフ) - Rioさん» わぁ、コメントありがとうございます!時間が出来た時にちまちまと更新していきますね! (2019年12月23日 6時) (レス) id: 72997b1d17 (このIDを非表示/違反報告)
Rio(プロフ) - 更新ありがとうございます!楽しみに待っておりました!!無理のない程度で更新を続けてくださると読者の1人としては嬉しいです! (2019年12月22日 22時) (レス) id: fbc4560f6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃらんぽらん | 作成日時:2019年12月16日 6時

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