疫病神※不愉快な表現注意 ページ8
カガナは、自分が嫌いで嫌いで、仕方がなかった。
かつて、王月綺乃だったころ。
彼女は疫病神と呼ばれた。
自分が生まれて大分たった頃、両親は離婚。
彼女は母親に引き取られるも、シングルマザーで支援がなし。母親は育児などのストレスより、狂った。
母親は男と遊ぶようになり、時々家に連れてきて、遊ぶ日々。
暴力とかはされなかった。だが、何もされなかった。所謂、ネグレクトである。
だがしかし、どうして綺乃は学校などに行けたか。父親の支援があったが、そこまでしかしてくれなかった。いや、してくれた。
閑話休題。
綺乃はいつからか疫病神と母親に言われるようになる。いつ、自分の名前で呼ばれたか最早覚えていない。
「疫病神、あんたいらない」
「疫病神、圭くんがうちにくるから、あんたは出てけ」
「疫病神、消えて」
「疫病神、これ買ってきなさい。役ただずなんだから、少しは役に立ちなさい」
母親は、ただのメスと成り果てた。
綺乃は母親にバレないようにこっそりバイトをして、お金を貰い、自分の食料に回した。
その生活を繰り返すと、綺乃はいらない子だ、いなくなりたいと思うようになってしまった。
その生活が続いた結果。
バチン!!!
「カガナ、お前は自分で何をしようとしたかわかるか!!?」
「え…?」
ぶたれていた。
カガナは、キョトンとした顔になっていた。
何が何だかわからない顔に、カカシは余計に悲しくなった。
何が、カガナをこんなにした、と。
「先生…俺、変な事したかな…?」
─ただ、死ぬべきではない命を助けただけだよ…?
と。
ポロリ、とカガナの口から零れる。
「私は、疫病神だから…」
サクラたちには聞こえなかったが、カカシ、白、再不斬の耳には、聞こえていた。
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レルヤ(プロフ) - 漫画大好き少女さん» ありがとうございます!これからもがんばって書いていきたいと思います! (2018年4月8日 17時) (レス) id: 10d5175adb (このIDを非表示/違反報告)
漫画大好き少女(プロフ) - すごく面白かったです!続き期待してます!これからも頑張ってください! (2018年4月8日 17時) (レス) id: 412f05bc98 (このIDを非表示/違反報告)
レルヤ(プロフ) - 銀狼さん» 応援、ありがとうございます!まだまだ至らない部分が多々ありますが頑張ります! (2017年9月2日 17時) (レス) id: 10d5175adb (このIDを非表示/違反報告)
銀狼(プロフ) - とても素晴らしい作品ですね!これからも頑張ってください!応援してます! (2017年9月2日 13時) (レス) id: 487e55f362 (このIDを非表示/違反報告)
レルヤ(プロフ) - ムーさん» 更新、頑張ります!(*`・ω・´) (2017年8月27日 16時) (レス) id: 10d5175adb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ムック | 作成日時:2017年8月11日 21時