赤く舞う鳳凰ー2ー

契約と封印術 ページ26

｢…やらかした｣
｢まったくですね｣
精神世界。
暗い訳では無いが薄暗い。
鳳華の周りは火が点った松明。
｢…まあ、一ついいこと教えましょう｣
｢？｣
｢封印を一回解いて、契約をしましょう｣
｢いいよ｣


五行封印解除中、契約中


｢….さて。契約をしても、私が完全に抜かれたらあなた死にますけどね｣
｢人柱力と変わらないね｣
｢ええ….ですが、私の力は思い切り使えるかと｣
｢尾獣化？｣
｢それとおなじものですかね…｣
我愛羅と守鶴の戦いはなんとかなりそうだった。
｢さ、そろそろ戻りなさい｣
｢はーい｣



｢カガナくん！｣
どうやら、カガナが先に起きたらしい。
｢あー…お腹痛い｣
｢腹蹴られたからね。でも…よかった…｣
サクラは、安心したのか少し泣いていた。
｢…何かあったか説明できるかい？｣
｢…うん…｣
どうやら、原作と同じ展開だったらしい。
｢呪印か…ちょっとまってて｣
サスケをうつ伏せにさせる。
カリ、と自分の指を噛み、血を呪印につける。
印を組む。
鳳凰術・火種
ポウ、と小さい炎が現れる。
それを呪印にぶつける。
｢…今のは？｣
｢呪印の応急手当かな…この呪印、今の私だと完全に治すことが出来ないから、とりあえず効果は薄めたよ｣
｢…ありがとう、カガナくん…｣
｢…一人で不安だっただろう、お疲れ様｣
サクラはまた、泣きそうになる。
五行封印。
九尾を封印するのは偶数封印で、奇数封印は相性が悪い。なので、チャクラコントロールが難しくなる。
カガナもそうで、今は奇数封印を鳳凰に解かせてもらっていた。
鳳凰曰く、封印術の解除なんて自分で出来るとのこと。つまり、その気になれば自力で出ることが可能である。
｢ナルトの封印術は先程の五行封印と相性が悪い。だからチャクラコントロールは難しくなる｣
｢そんな…｣
｢誰かに頼まないとね…｣
さて、と。
カガナは木の影にいる者をそっと睨みつけた。

He is cold-blooded.→←錯乱

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