赤く舞う鳳凰ー2ー

新しい家 ページ12

｢は？｣
─どういうことだってばね
と、クシナの口調を真似るが、本当に、どういうことだ。
｢じーさん！？聞いてないんだけど！？｣
｢なんか、よくわからねーけど、すげー！｣
ナルトは目を輝かせている。
カガナは頭を抱える。
ナルトは、俺の部屋はどこだと言いながらはしゃぎながらドアに向かい始めた。
ガチャ
｢わあ…｣
部屋が最高。
もう、アパートの一室みたいだ。
トイレとバスがついてあり、キッチンはないが、代わりとなる所は階段である。
ベッドは新しくなり、シンプルなデザイン。
カーテンはオレンジ。
床はピカピカの明るい茶色の床。
証明は、昔ながらの、紐がぶら下がっているもの。
壁は白い。後で壁紙を買いに行こう。
全部。ヒルゼンが用意してくれたのだろう。
｢ありがとう、じーさん！｣
カガナは嬉嬉として、１通り探検した後、変化してインテリアショップに向かった。





ちなみに、今の自分は女性のままで成長した自分である。
もちろん、誰も自分がカガナなんて分からないだろう。
はしゃいでしまったのか、少々周りが見えていなかったようだ。
ドン
｢！｣
｢っ！｣
両者ともに尻餅をついた。
｢すみません、急いでいたもので。大丈夫ですか？｣
ぶつかった相手はネジだったようだ。
申し訳なさそうだ。
｢いえ、大丈夫。ごめんね、私も見えていなかったわ｣
｢……｣
ネジの動きが止まる。
｢おーい…｣
｢…！いえ、大丈夫です。では！｣
ネジは急いで去っていった。
耳が、赤かった。
｢…行くか｣
無事にインテリアを買い、新しい家に戻った。

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