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イブの背に隠れるとまではいかないが、彼の方がいくらか私より背は高い。
「え、てかさあ、リンネ来たぞ」
ほら、と少しだけ横にズレると明らかに焦った表情をするひばと、ぎょっと驚いたようにこちらを見るローレン。まずい、何か話さなければと思うのにうまく言葉が出てこない。
「で、誰なん？」
「いやいやイブイブイブ？急に人増やしておいてよく聞けるな、それ」
「突然いなくなるから俺トイレ行ったんかと思った！あっと…、リンちゃんお疲れさま！」
「うん、ありがと。ね、その話し俺も気になるな。聞かせてよ」
だが、むしろこれはチャンスなのではないだろうか。ローレンの好きな人を具体的に知るという。必死に笑顔を作っては先の話題に戻すように話しを合わせる。
「そうだぞ、負けたんだからちゃんと話せよ」
「そうだそうだ！」
よくわからないけど、イブに同調して続きを促す。コンビニで買ってきた品々をイブに託し、湊が酔い潰れているのを確認。テレビ画面にはマリオパーティーのリザルト結果が映っており、全てを察した。おそらく湊は途中で寝落ち、ゲームで最下位になったローレンが罰ゲームで暴露といった流れだろう。麻雀はどうした。
「リンネもいるなら無効だろ！おかしいって！」
「俺らは聞く権利あるだろ！」
「ろれさん往生際が悪い！」
「わかった、俺イヤホンしてるから話していいよ。ひば、あとで聞かせてよ」
「ん〜なんかじゃない？」
ごちゃごちゃと言い合いをしているうちに、私もゲームに参加してやり直しという方向で落ち着いた。プレイするのは麻雀でもなくまさかの桃鉄。ローレンが貧乏神がつくごとに秘密暴露のリスクを背負うかわりに、私たちは貧乏神がついたらテキーラ一気というリスクを負うことで納得してもらった。
「おい誰かこの頭脳派2人止めろ！！」
「ひば、そのまま特急でゴールいけそ？」
「特急でしょ、任せてよ任せてよ！」
そして目的地に突っ込んだひばを絶叫と称賛の声が包む。ローレンを全力で妨害しにいったイブと私を睨みつける視線を無視し、きゃいきゃいと最初の質問を考える。
よかった、みんなのおかげで楽しくできそうだ。ゲーム中、時折ひばが心配そうにこちらを見ていたけど、笑顔で大丈夫だとその度に伝えた。
「え、やっぱさあにじさんじ内かじゃない？」
「それまだ取っておかない？まずは軽めにいつからとかにしようよ」
「ろれさん、いつから好きなの？」
「あっおい渡会雲雀勝手に聞くなよ〜」
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まつりか(プロフ) - はなさん» コメント本当に励みになります！ありがとうございます！私も2人の気持ちが通じて嬉しいので存分にイチャイチャさせるつもりです！まだまだ続くので、良ければそのまま読んでいただけたら幸いです！ (3月20日 12時) (
レス) id: b15522b6ae (このIDを非表示/違反報告)
はな - 素敵なお話、いつも楽しく読んでいます！ついにlrnが気持ちを伝えましたね。2人の関係にヤキモキしながらきゅんきゅんしていましたが、やっと通じてうれしいです！これからはお互いに気持ちをオープンにできるといいな。 (3月19日 16時) (レス) id: 688b0f975d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつりか | 作成日時：2024年3月10日 13時
