こいばな ページ4
「ごめん、その日は晴さんとレコーディングだわ」
「お前いっつもなんか録ってるのなんなん？」
「甲斐田さんと？！何歌うの！」
「それはお楽しみじゃない？バレンタインくらいにあげたいねって話してるから、期待しててよ」
「甲斐田とじゃ時間かかりそうやんな」
「そうだね、俺も晴さんもこだわり強いからいつ終わるか…」
「てか甲斐田さんやべえな、前夜祭の前日にリンネと歌録りか」
「忙しいよね〜」
「お前もな？」
「終わったあとにくれば良くない？俺んちで麻雀しようぜ」
と、イブのありがたい提案のおかげで開催されることとなったにじフェス直前麻雀大会。どうせ負けるのは私だからいいけど！てか5人だからイブんちのゲームでもなんかやらせてもらおうかな。
晴さんと歌うのはLIP×LIPの『ロメオ』だ。以前晴さんがなんかで明那と歌っていたが、今回嬉しいことに晴さんから一緒に歌おうと依頼をもらったのだ。はにわの曲がよく似合う晴さん直々のお願いとあっては気合いも入るというもの。レコーディングはスタジオで行い、お互いがこだわりにこだわり抜きやっと終わったのが夜の22時。
この1曲のために意見を交わしながら何度もリテイクを重ね、1フレーズ、呼吸音にすらこだわった至極のものとなった。大満足そうに帰っていった晴さんの笑顔はとても輝きに満ちていて、晴の名に負けないほどに眩しく夜なのに太陽と勘違いしそうになった。
急いで車を走らせ、今から向かうとイブに連絡をいれる。なかなか返事が来ないからきっと盛り上がっているのだろう。きっと私と湊しか飲まないだろうが念の為コンビニでお酒を買っておく。ついでにお菓子とジュースとおつまみ。
ちなみに、イブの家に泊めてもらうつもりなので着替えもばっちり持ってきている。無理そうなら車中泊すればいいだけのこと。
お客様用の駐車場に車を停め、玄関の前に着いたところでちょうどイブから連絡がきたのでそのまま「開けて」と送る。数秒すれば扉が開き、賑やかな声が聞こえる。
「お疲れ」
「ありがと〜。お邪魔しま」
「何買ってきたん？」
「お酒とか色々」
「フワミネイト潰れてて死んでるぞ」
「早くない？」
イブに先導されながら廊下を進み、ガヤガヤとはしゃぐ声の聞こえる部屋のドアをくぐる。
「イブ！ろれさんやっと好きな人いるって白状したぞ！」
「まじ？え、誰？にじさんじ内？」
「だとしたらそれは尚更言わないよ」
まるで豪速球を投げられたかのような衝撃だった。
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まつりか(プロフ) - はなさん» コメント本当に励みになります！ありがとうございます！私も2人の気持ちが通じて嬉しいので存分にイチャイチャさせるつもりです！まだまだ続くので、良ければそのまま読んでいただけたら幸いです！ (3月20日 12時) (
レス) id: b15522b6ae (このIDを非表示/違反報告)
はな - 素敵なお話、いつも楽しく読んでいます！ついにlrnが気持ちを伝えましたね。2人の関係にヤキモキしながらきゅんきゅんしていましたが、やっと通じてうれしいです！これからはお互いに気持ちをオープンにできるといいな。 (3月19日 16時) (レス) id: 688b0f975d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつりか | 作成日時：2024年3月10日 13時
