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何やらガヤガヤと騒がしい雰囲気と、身体を揺さぶられる感覚がする。
「おい、リンネ！起きろ」
まだハッキリしない思考のなか、名前を呼ばれたことでパチッと覚醒したように目を覚ます。勢いよく起き上がると、目の前には驚いたイブの顔。びっくりさせてしまったことに申し訳ないと思いつつ、起床の挨拶をしようとしたところで肩をガシッと掴まれた。
「起きんのおせーよ。あの雰囲気どうにかしろ」
少し焦った表情をするイブはなんだか珍しかった。片手で後ろ側を示す指先を辿っていくと、控え室の入り口に佇む翔さんと、その前に立ちはだかるローレン。それから2人の間に立つようにオロオロしているひば。何やらピリリとした空気が張り詰めている。
あれと私が一体なんの関係があるというのだ。しかし、翔さんがいるということは進行について何か用事があるのだろう。のそりと身体を動かすと、いち早く気付いた翔さんが「おはよう」と声をかけてくれた。
それに振り返ったローレンの鋭い目つきを無視して、極めてゆったりと私も返事をした。
「どうしたん、翔さん」
「進行でちょっと確認したいことがあってさ、挨拶ついでにきた」
「ごめん、こっちから行かなきゃなのに…」
「いいって、まだ全然時間あるし。ってわけでローレン？輪音借りるな」
よくわからないけどこの場から離れるのが正解だろう。おいで、と手招いている翔さんの元へと向かい、だとかの面々に手を振って部屋を後にした。小さく聞こえた舌打ちに疑問を抱くと、吹き出したように笑う翔さん。
「なに？？？ローレンと喧嘩でもしました？」
「いやぁしてないよ？ちょっと突いただけ」
なおも楽しそうにくふくふ笑う翔さんは、人を弄んで愉悦を満たしているときの悪い笑顔を浮かべていた。
私達が終わった後の最後の流れについて確認をしたいのは本当のようで、適当なスペースでしばらく話し合った。シークレットステージの出演者が私だと知っているのは、司会である翔さんのみ。楽しみにしてると差し出された温かいほうじ茶を受け取り、解散となった。
楽屋に戻ると先ほどの空気はどこへやら、弄られているひばの絶叫が響き渡っていたのだった。しばらくすると今年最後の運試しだと麻雀を打ちはじめた。誘われる前に私はそろそろ時間だと辞退し、真剣勝負に入った4人はすっかり静かになった。
さて、にじフェスミュージックステージ。内に抱えた懸念と不安は拭いきれていないけれど、やるからには全力で楽しもう。
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まつりか(プロフ) - はなさん» コメント本当に励みになります！ありがとうございます！私も2人の気持ちが通じて嬉しいので存分にイチャイチャさせるつもりです！まだまだ続くので、良ければそのまま読んでいただけたら幸いです！ (3月20日 12時) (
レス) id: b15522b6ae (このIDを非表示/違反報告)
はな - 素敵なお話、いつも楽しく読んでいます！ついにlrnが気持ちを伝えましたね。2人の関係にヤキモキしながらきゅんきゅんしていましたが、やっと通じてうれしいです！これからはお互いに気持ちをオープンにできるといいな。 (3月19日 16時) (レス) id: 688b0f975d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつりか | 作成日時：2024年3月10日 13時
