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ローレンから初めて女の子扱いをされた。戸惑いと羞恥心とで何やらもどかしい。こうもすんなり受け入れられるものだろうか。
「でも…」
「納得いかん？」
「納得っていうか、本当に怒ってないの？」
「怒ってないよっ！」
いつものようにふざけるローレン。確かにその笑顔には裏はなさそうで、口振りもなんら変わりはない。
「そうだな、じゃあ例えばさ、実は俺も性別偽ってました！って言ったらリンネは怒る？」
「びっくりするけど、怒らないかな…」
「それと一緒。そもそもリンネは性別不詳にしてただけで騙してもないし偽ってもないだろ。男よりにはなってたけど、気付かなかった俺らの問題じゃね？」
けどそれは私も同じだから怒らないってだけで、ローレンと私ではそもそも前提が違う。なおも口ごもる私に、ローレンがため息を吐いた。
「てかぶっちゃけ！俺、実は知ってました！」
「え？？！」
「前に興味本位でリンネのこと調べたことあってさ。なんじゃっけな、サンゴ？だべ？」
サンゴは以前私が属していたグループの名前で、まさかローレンの口から飛び出すとは思ってもみなかった。興味本位で調べたって、一体どこまで知ってる？まさか脱退理由も？私の知られたくない情けない過去。
「うん…」
「勝手に調べて勝手に知って黙ってる俺のほうが悪いだろ。前世の可能性があるってことだけは前から知ってたよ」
「そっか。お願いだからもうそれ以上調べないで」
「わかった。ごめんな、リンネ」
やっぱりローレンは優しい。きっと自分が謝る理由をわざわざ作ったのだ。私は悪くないと自分の秘密を犠牲にして、黙っていればいいことを話してくれた。調べる事自体は悪ではない。他にもいるだろうし、私も他のライバーさんを調べたことだってある。
自分のことなんて検索したくもないからどう書かれていたかは知らないけど、もうあんな惨めな自分は誰にも見てほしくないのだ。
「いいよ、私もローレンのこと調べたことある。おあいこだね」
「マ？！」
「マジだぜ」
語尾に星がつきそうなテンションで返す。無理して明るく振る舞っているのはきっとお見通しだろう。
ローレンにバレたとき、終わったと思った。もう今までのように楽しくふざけあえないのだと。けど、もしローレンが今までも知っていたのだとしたら、変わらない事実が1つだけある。
今後もローレンはいつものように接してくれるという事実が。それだけで私は救われるのだ。
「ローレン！お酒飲も！」
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まつりか(プロフ) - ひかりさん» ひえ、生きがいにしてくださっているなんてお世辞でも私には過分なお言葉です…！ありがとうございます！捻り出して続き書きます！ (2月18日 7時) (
レス) id: b15522b6ae (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 更新ありがとうございます🩷今の私の生きがいです！これからの展開予想でドキドキしちゃいますね！応援してます(^^) (2月17日 22時) (レス) id: 066d5681b9 (このIDを非表示/違反報告)
まつりか(プロフ) - ひかりさん» コメントありがとうございます〜〜〜！自己満足で書いているものですが、そう言っていただけてとても嬉しいです！やっと続きを思いついたので、またぼちぼち更新していく予定です！ (2月15日 11時) (レス) id: b15522b6ae (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 最高です！優しい推しの姿想像してドキドキしちゃいました。続き楽しみにしています! (2月15日 0時) (レス) @page35 id: 066d5681b9 (このIDを非表示/違反報告)
まつりか(プロフ) - あーこっとさん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます！コメントまでしていただいてとても嬉しいです！感謝です！ (10月9日 12時) (レス) id: 117b51e2b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつりか | 作成日時：2023年10月8日 9時
