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よっしゃあ！と叫ぶ男4人の咆哮。テンションが上がっているのだろう、私をほったらかして円陣を組んでクルクルと飛び跳ねている。ここが広い防音室でよかった。
涙も落ち着いたころ、画面に目をやるとスパチャの嵐に目を疑った。それも赤いのがたくさんだ。今日は過去最高になりそうだなんて思いながら、もうやめてとありがとうを必死に伝えた。
リスナーと奮闘している私をおいて4人は帰っていってしまった。テーブルの上にはお皿に置かれたチキンとポテト。ちゃんと残しておいてくれたんだなと少しだけ冷めたそれを頬張って心が温かくなった。
いつから計画してくれていたんだろうか。予定が合わなかったと非難されたから、もしかしたら何ヶ月も前なのかもしれない。しかしみんな隠すのがうまい。イブは得意そうだけど、あの3人が微塵も感じさせなかったのはすごいな。やっぱり、こういう仕事をしてる分しっかりしてるんだなと再認識した。
食べながら雑談を続けていると、連絡ツールに送られてきたバンドの予定にまた少し泣きそうになった。スケジュールに謎に空いてる時間が最近目立っていたのは、そこにバンド練習が入っていたからなのだろう。
空白だった数時間の空きはあっという間に埋まってしまった。ライブは今週の日曜に終わるけれど、まだまだ忙しくなりそうだ。
「よし！残り30曲、全身全霊で愛を込めて歌うか！」
それから、週末に控えたライブに向けて喉を壊さない程度に全力で歌い、最後はリクエストの多かったダーリンで終えた。
メンヘラ彼氏感強くて沼らせにきてる、こんなの帰ってきてしまうと好評をいただいた。
配信を切って余韻に浸っているとまた連絡ツールの通知が鳴る。お疲れと短い文章で届いたその差し出し人はローレンだった。タイミングから察するに聞いていたのだろうなと失笑。
ありがとう、と返事をするとそつないやり取りが2、3度交わされ「ライブ、楽しみにしてる」とふいに送られてくる。いつも真っ直ぐに私の歌が好きだと伝えてくれる彼を思い出してまた顔が熱くなる。
"全力で歌うから見ててね"
"当たり前じゃない？"
ライブに不安はない。会場に足を運んでくれるお客様はもちろん、配信で見ている皆にもしっかり楽しんでもらえるように私が歌うだけ。ローレンは会場に見にきてくれると言っていた。
あの目立つ赤い長髪をどうやって隠してくるのだろうか。
あ、まずいと思ったときには既に思考がローレンに支配されていくのを感じる。
好きかも。
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まつりか(プロフ) - ひかりさん» ひえ、生きがいにしてくださっているなんてお世辞でも私には過分なお言葉です…！ありがとうございます！捻り出して続き書きます！ (2月18日 7時) (
レス) id: b15522b6ae (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 更新ありがとうございます🩷今の私の生きがいです！これからの展開予想でドキドキしちゃいますね！応援してます(^^) (2月17日 22時) (レス) id: 066d5681b9 (このIDを非表示/違反報告)
まつりか(プロフ) - ひかりさん» コメントありがとうございます〜〜〜！自己満足で書いているものですが、そう言っていただけてとても嬉しいです！やっと続きを思いついたので、またぼちぼち更新していく予定です！ (2月15日 11時) (レス) id: b15522b6ae (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 最高です！優しい推しの姿想像してドキドキしちゃいました。続き楽しみにしています! (2月15日 0時) (レス) @page35 id: 066d5681b9 (このIDを非表示/違反報告)
まつりか(プロフ) - あーこっとさん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます！コメントまでしていただいてとても嬉しいです！感謝です！ (10月9日 12時) (レス) id: 117b51e2b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつりか | 作成日時：2023年10月8日 9時
