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「俺ら今日そのために来たんよな」
「え、マネージャーが直接俺に言えば良くない？」
「りんちゃんなんでそんな冷たいこと言うの！」
いや本当に。なんでわざわざ君たちが？しかもさっきは呆気にとられて気付かなかったけど、部屋の隅っこに置かれた知らない楽器ケースたち。バンドの合わせ練習でもしていたのだろう。私に時間を割くくらいならもっと練習に時間を当てたほうがいいのではないだろうか。
「湊！もう早く言おうよ」
「そやな！じゃあまず1個目！」
そうして封筒から丁寧に折りたたまれた紙を開き、湊がそれを読み上げる。時候の挨拶から始まっていることから、正式なお仕事の内容なのだろうと汲み取る。読めない漢字につまづき、イブが手紙を奪い読み上げてくれた。スムーズに聞き取れる文章に感謝を。
「つきましては…え？お前これマジ？」
「なになにどしたんイブ」
「早く読んでよ」
「つきましては、THE FIRST TAKEへの出演をご依頼したく」
「え」
「マジで？！」
「えええええ！！すげえ！」
理解が追いつかない。ざふぁーすとていく？それってYou Tubeの？名だたる人たちが一発撮りしてるあの？いつの間にか全文読み上げたのだろう、「ほら」と差し出された手紙を震える手で受け取る。改めて自分で読んでも同じことが書いてあって、胸が震えた。私の活動がこんなにも評価してもらえるなんて、幸せにも程がある。嬉しさと戸惑いと緊張、色々な感情はあるが、手紙を胸に抱いてそれらを噛みしめる。
「リンネなんも言えんくなってるやん」
「ごめん、嬉しすぎて言葉でない」
「え待て待てまずい俺らこのあとに言うん？」
「ね、ちょっと前座が特大すぎたか」
「いーや、俺らのも負けてないんじゃない？」
「待望のやからね。じゃ、頼んだひば」
「え？！不破さんでしょ！」
目の前で繰り広げられる男気ジャンケンに、幸せの余韻など感じさせないほどに賑やかな2人。もう1つのお知らせをどっちが言うかで揉めているのだろう。チョキで相手をくだした湊が大きく息を吸い込む。
「リンネ！俺たちのバンドにドラムとして入ってくれませんか！！」
よろしくお願いしまーす！と90度に腰を折り腕をまっすぐ伸ばす。その湊にならい、全員が1列になって腰を折り私に向かって腕を伸ばしている。
それはずっと待ち望んでいたことで、1つ目のお知らせも相まって高ぶった感情が目から溢れ落ちた。
ポトッと音を立てて床を弾いたそれに、最初に顔を上げたのは赤い頭。
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まつりか(プロフ) - ひかりさん» ひえ、生きがいにしてくださっているなんてお世辞でも私には過分なお言葉です…！ありがとうございます！捻り出して続き書きます！ (2月18日 7時) (
レス) id: b15522b6ae (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 更新ありがとうございます🩷今の私の生きがいです！これからの展開予想でドキドキしちゃいますね！応援してます(^^) (2月17日 22時) (レス) id: 066d5681b9 (このIDを非表示/違反報告)
まつりか(プロフ) - ひかりさん» コメントありがとうございます〜〜〜！自己満足で書いているものですが、そう言っていただけてとても嬉しいです！やっと続きを思いついたので、またぼちぼち更新していく予定です！ (2月15日 11時) (レス) id: b15522b6ae (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 最高です！優しい推しの姿想像してドキドキしちゃいました。続き楽しみにしています! (2月15日 0時) (レス) @page35 id: 066d5681b9 (このIDを非表示/違反報告)
まつりか(プロフ) - あーこっとさん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます！コメントまでしていただいてとても嬉しいです！感謝です！ (10月9日 12時) (レス) id: 117b51e2b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつりか | 作成日時：2023年10月8日 9時
