CEOのきんようび。【all】 (ページ5)

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「いやぁ、俺のCEOとプロデューサーがそんな関係とは…いやはや、知らずに申し訳ない…っ！」
「河村言いながら笑ってんじゃん！ってか、まじでそうじゃない！」
「え、伊沢さん、ちゃんと訂正したんですよね？？」
こうちゃんが眉を顰めながら伊沢に問う。

「当たり前じゃん、ちゃんと訂正したうえで面白かったので、発売はされない幻の記事として作って頂きました。」

「撮られたいわけじゃないけど、めっちゃ羨ましいー。」
山本が興味津々に記事を読んでいる。というより、さっきの謎の30分はこの記事を作ってもらったのか。週刊誌の記者はさすが仕事が早い。

じゃあ、しめるか、福良さんよろしく、と伊沢が切り出す。
「はいっ、ということで本日は、伊沢がフライデー砲を浴びた相手はまさかの僕！ということでしたー。伊沢も言いましたが、交際事実はありませんので、あしからず。僕たちより先に分かったよーという方がいたらコメント欄でお待ちしてます。それでは、チャンネル登録、高評価、Twitterのフォローなど、お願いします。さよならー。」

「通知もオンにしてねー」

と、録画ボタンが止まると一気にだらける。

「ちょっとー伊沢、冗談が過ぎるってー」
「ははっ！でも面白かったでしょ？確かに福良さんと夜中まで打ち合わせしてそのまま寝落ちもあったから記者が勘違いしてもおかしくない事実！」
「ってか伊沢さんがもう張られているのが分かっちゃったっという、週刊誌側からのヒントを得てしまった！」
こうちゃんがまた目を見開いている。

「んで、さっきから河村くんは何をしているの？」
須貝さんが河村の方を向くと、当人はメモ書きをしながら伊沢の様ににやりと笑い、
「いやー、新しい企画を思い付きまして。」
と言い放つ。
「え、なになに、気になる～！」
「なーいしょ。」
「えー河村さん教えてよー！」
山本がとっても楽しそうだ。

クイズを愛する我がチャンネルが本物のFRIDAY砲を浴びる日が来るのであろうか。

そこはできれば穏便に…と思いつつ、作業戻るよーと声をかけ、またいつもの僕らの日常に戻った。