王道、ってやつ【青×桃】

SHR後 ページ6

「はい！今日はみんなお待ちかね席替えです！」


学級委員が声を上げるとみんなソワソワしだす。

何がお待ちかねや。

流星と離れるなんて絶対嫌や。

こんな楽しみじゃない席替えは初めてやわ。


青「席替えやって望！俺ら離れてまうかな？」

桃「、、、離れたない」


なんてわがまま言ったって俺らは付き合ってるわけでもなく。

そんなの難しいなんて分かっとる。

運に頼るしかないんやな、なんてちょっと悲しくなってみたり。


青「そやなぁ。俺も望と席離れんの寂しいなぁ」


なんでこいつはこうも思わせぶりなことしか言わへんの？

無理やって分かってても期待してまうやん。


「小瀧〜クジ引いて〜」


あぁ回ってきてしまった。

渋々引いて番号を見ると18番。

流星の誕生日や、と少し嬉しくなる。


「藤井も引いてや〜」


桃「流星何番？」

青「ちょっと待ってな、、30番！望の誕生日やw」


え、俺の誕生日覚えててくれてん？

更に惚れてまうやん


青「望は？」

桃「俺18番、流星の誕生日やでw」

青「ぅえぇぇ！もうこれ運命なんちゃう？w」

桃「運命てwそーかもしれんなぁww」


''運命''なんて嬉しすぎる言葉。

俺はとっくの昔に流星との出会いは運命なんちゃうかって思ってんけどな。

ってそんなことより席替えや。

既に黒板に張り出された数字だけが書かれた座席表を見に行く。


桃「18番は、、」


窓際の後ろから2番目。

その後ろの席は、、、


青「俺めっちゃいい席やん！」


18番の後ろの席に書かれていた数字は、、


30


青「おお！望の後ろ！」


まさかの奇跡に固まってしまう。


青「なぁ望！次は前後やでw」

桃「ほんまやなぁw俺ら多分離れられへん運命やわww」


不安だった1ヶ月が一瞬にして楽しみなものに変わった。

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