はじまり ページ1
桃side
俺の初恋は秒で終わった。
ほぼ一目惚れやった。
高校2年の始業式の日、何故か早く目が覚めた俺は、一番かな、とか思いながら学校に行って教室に入った。
そこにやつはおった。
教室のドアをガラガラと開けるとこっちを見つめる人影。
電気もつけずに寝ぼけているらしかったやつはびっくりするほどイケメンやった。
堀が深くて整った顔。でもそんなんじゃなくてもっと、こう、、雰囲気?纏ってるオーラが完全にイケメンのソレ。
青「ん、おはよ、、」
桃「おはよ」
初対面やけど挨拶はちゃんと返す。
青「来んの早ない?」
いやいや、あんたの方が先来てたやん、、
そう思いつつ当たり障りのない返事をする。
桃「なんか目覚めてしもてん。家おんのも暇やから来た」
青「名前」
桃「え?」
、、、え?こいつ俺の話聞く気ある?
青「やから、名前。なんて言うん?あぁ、先名乗れ的な?俺は藤井流星。そっちは?」
まだ寝ぼけた低い声で勝手に話を進めていく。
桃「小瀧望、やけど」
青「望、かぁ。かっこええなぁ」
、、いや、話広げんのかいっ!気まずなってまうやん
桃「流星ってのもかっこいいやん。よろしくな流星くん」
青「流星」
桃「え?」
青「くん付けいやや。流星って呼んで。俺も望って呼ぶわ」
桃「分かった、流星」
青「ふふ、うん笑」
何故か少し照れたようなその笑顔を見た瞬間不覚にもドキッとしてしまった。
男にときめくなんて、、とか思ったけどそもそも女の子にすらときめいたことなかったわ。
中学の時は姉ちゃんの影響で少女漫画読んでたってのもあって男女関係なく恋愛相談されてそれとなくアドバイスして恋愛マスターなんて呼ばれてたけど実は恋なんて1回もしたことなかったんですわ。
98人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
兎環(プロフ) - みさきさん» コメントありがとうございます!嬉しすぎます(T^T) (2020年7月19日 12時) (レス) id: 8347d7a1da (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - ツインの恋愛がかわいくてキュンキュンしました!!とても面白かったです。 (2020年7月19日 12時) (レス) id: e8f054bfc4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:兎環 | 作成日時:2020年7月18日 22時