月とキミと狼と【吉野北人…】３

☆１０１ ページ3

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涼太「俺も見に行ったら怒られるかな？笑」



『う〜ん…どうなんですかね？笑笑』



涼太「一応北人の保護者だし？笑」



『ほんと上手だったなぁ…北人くん』






キッチンのカウンターで
こっちを向いて座っている涼太さん。

今日見た北人くんのことを伝えると、
一回でいいから見に行きたいって。


コーヒー片手にわたしがカフェで
買ってきたドーナツを食べてる。



ドーナツ食べてるだけなのに、

王子様すぎて、直視…できない。笑






涼太「んー、これほんと美味しい」



『お口にあって良かったです 笑笑』



涼太「なにその喋り方 笑」






涼太さんと喋ってると急に、わたしでも
聞こえるくらい大きな音を立てて玄関のドアが開いた。





涼太「なにあんな急いでんの？北人」






余裕な顔でもう一口、
ドーナツを食べた涼太さん。



さすが涼太さん、
足音だけで北人くんってわかったんだ…。


匂いかな？…って、どっちでもいいや！


慌てて帰ってきた北人くんが心配になって
それどころじゃなかった。






『ちょっとわたし見てきます！』



涼太「気をつけてね〜」



『気をつける…？』






首をかしげながらリビングのドアを出ると
すぐに汗だくの北人くんと目が合った。




走って帰ってきたの？





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