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そろそろ本気でやばくなってきた頃、救世主が舞い降りた。
「・・・おい、何やってんだヴィクトル」
圧迫していたヴィクトルが止まった。
それどころか指の力を抜いてくれた。
「おやユーリじゃないか」
「おやじゃねぇ。テメェ何やってんだ?アァ?」
ゆーり?兄貴のこと?
待って私の知ってる兄貴じゃない。絶対違う。
とりあえず私はヴィクトルの腕から脱出した。
圧迫され続けたせいか視界はまだボヤけてる。
「A!!だ、大丈夫?」
「あ、あにき?」
目の前のモヤモヤはどうやら兄貴らしい。
私を助けたのは誰・・・?
「もう、ユーリってばなんで良いタイミングで来るのさ〜」
「良いタイミングもクソもあるかテメェ!!」
兄貴なんで助けてくれなかったの。私両目失明しそうになったんだよ。ねぇ。
「兄貴ぃぃ・・・怖かったァァ・・・」
「うわわ、ご、ごめんね」
「許さないぃぃ・・・カツ丼1ヶ月禁止令出すぞオラァ・・・」
「ごめんなさい!!」
ボヤけてる視界は少しずつ回復してくる。
「おい、女」
そこで初めて第三者の姿を確認できた。
「・・・兄貴、この子誰?」
「A。彼はユーリ・プリセツキーだよ。
15歳のロシア選手」
「軽々しく名前呼ぶんじゃねぇ子豚!!」
ボヤけがやっと治ってきた。
あらま。美青年。
金髪の可愛い男の子。でも凄い口悪くね。
「お前、ヴィクトルに何をした!?」
「・・・私?」
「お前以外誰がいるんだよ!!あんなヴィクトルなんて見たことねぇぞ!!お前なにかしたのか!?」
・・・・・・待って、待て待て。私じゃね?被害者私じゃね?
なんで私悪いみたいな雰囲気になってるの!?
「ユーリ。この子は俺の可愛い花嫁ちゃんだよ。
一目で気に入っちゃったんだ〜」
ヴィクトルが私の傍に来る。
また目を圧迫されるのは勘弁と顔を手で覆う。
しかしヴィクトルの手は私の顔にいかず、肩に回った。
「本当は早く俺の家に連れてってずっと閉じ込めて愛してあげたいんだけどね〜。
彼女はここの女の子なんだから両親の許可が必要だろう?」
待ておいお母さんとお父さんが許可したら連れてく気なのかおいこら。
てか前半こえぇわ。
兄貴真面目に助けて。本気でこの人頭イッちゃってる。
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ななふろ - なつきさん» コメントありがとうございます!!面白かったと言っていただき嬉しいです!!方言のあとでコソッと直しておきますね(震え声) 返信が遅くなってしまい申し訳ございません!! (2017年1月7日 13時) (レス) id: eae02ccef3 (このIDを非表示/違反報告)
なつき - すごく面白かったです!!ただ、方便じゃなくて方言では…?ちょっと気になったのでコメントさせてもらいました。更新楽しみにしてます!!頑張って下さい! (2017年1月2日 9時) (レス) id: ba68c224aa (このIDを非表示/違反報告)
ななふろ - マシュマロさん» コメントありがとうございます!!処女作がこれでいいのかなって感じですけど気に入って頂けて良かったです!!最近は更新が遅くなってますけど毎日更新を心がけてますので楽しみにしててください!! (2016年12月23日 17時) (レス) id: eae02ccef3 (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロ - ヤンデレなのにギャグって新鮮で面白いです! 日々の楽しみになっています♪ (2016年12月23日 8時) (携帯から) (レス) id: 18b914b5ab (このIDを非表示/違反報告)
ななふろ - 美鈴さん» コメントありがとうございます!!やっぱり間違ってました!?自分で打ってても可笑しいなって思ったんです!!教えていただきありがとうございます!!これからも頑張りますのでよろしくお願いします!! (2016年12月17日 20時) (レス) id: eae02ccef3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななふろ | 作成日時:2016年11月24日 22時