21 ページ21
・
助け出された後、私は兄貴とユーリに挟まれカツ丼を食すことになった。
減量中の乙女の敵だ。私は減量してないけどな。
カツ丼って本当に美味しいよね。卵と玉ねぎのコラボレーションがなんとも素晴らしいというか。感無量だよね。
｢･･･俺もそっちに行きたい｣
｢｢ダメ｣｣
ヴィクトルがこちらをジトーっと見ながら言う。
やばい完全に私を狙ってやがる。目が私を射抜いてやがる。
･･････あ、明日私無事かな。
明日登校した瞬間何か言われたりすんのかな。
ふと不安になった。
この件を私の友達はどう受け止めているのか。
｢ぁぁぁ･････････明日学校行きたくねぇぇ･･･｣
｢気持ちは分かるよ｣
｢てかキッカケは何だったのさ･･･。何で私は奴に気にいられてんだよ･･･。天変地異でも起きるんじゃねぇの･･･?｣
ｷﾞｸｯ
･････････あ？
私は見た。
兄貴が今露骨に私から目線を外したのを。
そして大量の冷や汗を。
｢･･････兄貴、なんかあんの?｣
｢え!?｣
｢様子がおかしいけどなんかしたの?｣
兄貴は答えないとでも言わんばかりに目線を逸らした。
ガラスハートの癖に･･･!!
｢ヴィクトル｣
｢!!!何だいA!!結婚してくれるのかい!?｣
｢違う。なんで私のこと好きになったの?｣
兄貴が教えてくれないなら妹は我が身を捨てヴィクトルに答えを問おう。
私に話しかけられたことがよほど嬉しかったらしい。
ヴィクトルは嬉々として話してくれた。
｢あのねA!!俺は一目惚れをしちゃったんだ!!あんなに美しく滑れる人間が存在するのかって感動したんだ!!そして気づいた時には恋してたんだ!!初めての感情なんだ!ねぇA、嬉しい?俺の初めてがAで嬉しい?あぁ!!本当に勇利には感謝しなくちゃ!!
あの動画を見なきゃ俺は君に恋してないんだよ!!｣
つまるところ。根本的な理由は兄貴が動画をこれに見せたことによって今の状況なのだね。
私は黙って兄貴に鳩尾アッパーをかました。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1264人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ななふろ - なつきさん» コメントありがとうございます!!面白かったと言っていただき嬉しいです!!方言のあとでコソッと直しておきますね(震え声) 返信が遅くなってしまい申し訳ございません!! (2017年1月7日 13時) (
レス) id: eae02ccef3 (このIDを非表示/違反報告)
なつき - すごく面白かったです！！ただ、方便じゃなくて方言では…？ちょっと気になったのでコメントさせてもらいました。更新楽しみにしてます！！頑張って下さい！ (2017年1月2日 9時) (レス) id: ba68c224aa (このIDを非表示/違反報告)
ななふろ - マシュマロさん» コメントありがとうございます!!処女作がこれでいいのかなって感じですけど気に入って頂けて良かったです!!最近は更新が遅くなってますけど毎日更新を心がけてますので楽しみにしててください!! (2016年12月23日 17時) (レス) id: eae02ccef3 (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロ - ヤンデレなのにギャグって新鮮で面白いです! 日々の楽しみになっています♪ (2016年12月23日 8時) (携帯から) (レス) id: 18b914b5ab (このIDを非表示/違反報告)
ななふろ - 美鈴さん» コメントありがとうございます!!やっぱり間違ってました!?自分で打ってても可笑しいなって思ったんです!!教えていただきありがとうございます!!これからも頑張りますのでよろしくお願いします!! (2016年12月17日 20時) (レス) id: eae02ccef3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ななふろ | 作成日時：2016年11月24日 22時
