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状況を素早く理解してくれた兄貴によって私は自由の身になれた。
まだ体が痛い。ヴィクトル力強すぎだろ。
｢勇利!!何してるんだい!?｣
｢いやそれこっちのセリフですよ。
人の妹に毎度何やってるんですか｣
｢逆に不安じゃないのかい!?Aが変な男に詰め寄られて彼女のしょ｣
｢やめてくださいホントやめて｣
ダメだこいつ。何が貴方の頭のネジを数本おかしくさせたの。私？私何も悪くないよ。
そもそも10だよ？10も歳離れてるんだよ。何そういう思考？無理。やめて。
ここまで目の前の男を拒絶するのは心のうちだけである。本当に言葉にしたら間違いなく怒る。私が死ぬ。
｢照れてるのかい？Aはやっぱり可愛いね!!｣
｢･･･あぁ、ありがとうございます･･･｣
｢当たり前なんだからお礼なんていらないよ!!｣
照れているということは完全に否定してやりたかったがそれを言うとまた面倒くさくなる。やめよう。
何故こんなにもこの男に好かれたのかは謎である。
初めて会った時、兄貴から説明を受けた後すぐに告白してきた。
『兄貴のコーチすんの？』
『ま、まぁ、はい』
『勇利!!なんだいこの可愛い女の子!!妹!?俺こういう子大好き!!一目惚れしちゃった!!』
『･･･へ？』
『そうだ。名前を教えてくれないか?俺はヴィクトル・ニキフォロフ』
『え、あ、あの、え!?』
『教えてくれないの?勇利に聞いても全然教えてくれないしさ〜』
『勝生Aですけど･･･!!てか兄貴!?何かしたの!?』
『妹が居るってヴィクトルに教えただけ』
『Aというのか･･･。よし、A。今日から君は僕の花嫁だ。勇利ママに話をつけてこよう』
『い、いやいや冗談にも程がありますよ･･･。
ん!?本気!?いや待て!!!本当に待って!!落ち着け!!いやああああああ兄貴助けてええええええ!!』
全力でヴィクトルを引き止めた記憶がある。
一目惚れしちゃったと言ってはいたが、多分嘘だろう。
確かに私の顔は整ってると自覚してるが、北欧の人たちに比べると見劣りする。
事実、私には1回も彼氏というものが出来た試しがない。
我が家、勝生家の3大ミステリーである。
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ななふろ - なつきさん» コメントありがとうございます!!面白かったと言っていただき嬉しいです!!方言のあとでコソッと直しておきますね(震え声) 返信が遅くなってしまい申し訳ございません!! (2017年1月7日 13時) (
レス) id: eae02ccef3 (このIDを非表示/違反報告)
なつき - すごく面白かったです！！ただ、方便じゃなくて方言では…？ちょっと気になったのでコメントさせてもらいました。更新楽しみにしてます！！頑張って下さい！ (2017年1月2日 9時) (レス) id: ba68c224aa (このIDを非表示/違反報告)
ななふろ - マシュマロさん» コメントありがとうございます!!処女作がこれでいいのかなって感じですけど気に入って頂けて良かったです!!最近は更新が遅くなってますけど毎日更新を心がけてますので楽しみにしててください!! (2016年12月23日 17時) (レス) id: eae02ccef3 (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロ - ヤンデレなのにギャグって新鮮で面白いです! 日々の楽しみになっています♪ (2016年12月23日 8時) (携帯から) (レス) id: 18b914b5ab (このIDを非表示/違反報告)
ななふろ - 美鈴さん» コメントありがとうございます!!やっぱり間違ってました!?自分で打ってても可笑しいなって思ったんです!!教えていただきありがとうございます!!これからも頑張りますのでよろしくお願いします!! (2016年12月17日 20時) (レス) id: eae02ccef3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななふろ | 作成日時：2016年11月24日 22時
