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まぁ、聞いてってくださいな。
私の名前は勝生A。18歳。
スケート選手である兄を持ち、温泉の手伝いをする姉を持つ末っ子です。
自分で言っちゃあなんだけど成績優秀、運動神経抜群、容姿端麗。
まさに神から愛されて生まれてきた女の子。
それが私。
しかしどうやら神様は私のことが嫌いなようです。
「ただいま」
「あら、Aおかえり」
あぁぁ・・・お母さん優しいぃぃぃ・・・。
ニコッと笑いながらでむかえてくれた母に感謝する。
そしてすぐ聞こえてくるあの騒がしい音。
私はすぐに死んだ魚の目をした。
ドダダダダッ!!!
「Aーーーー!!おかえり!!今日はいつもより遅いじゃないか!!ずっと心配してたんだからね!!」
「ぐえっ」
叫び声と共に私に抱きついてきた人間。
サラリとした銀髪に、流し目の碧眼。
決して華奢とは言えない男らしい腕は私の腰と頭に添えられた。
出た。ポジティブヤンデレ野郎。
ヴィクトル・ニキフォロフ。
スケート界において知らない者は居ない。
氷上の皇帝。
兄貴がずっと憧れて、今の兄貴のコーチ。
素直に言おう。私はこの今抱きついてるイケメン優男が嫌いだ。
理由?ヤンデレだからだよ。
これが神に嫌われたと思った理由。
初めて会った時は酷かった。それはそれは酷かった。
「・・・・・・いつもより遅いって、たった10分・・・」
「その10分が多い!!!!Aは俺の花嫁なんだからその自覚を持ってよ!!」
「誰がだよ・・・誰がそんなの認めたんだよ・・・」
こいつの脳内おかしい。
私の事を運命の人とか初対面でほざき、たった1日で私の情報全てを知り尽くし、私の交友関係まで調べあげたのだ。
てか抱きしめる力強い。潰される。肋骨が死ぬ。そのまま心臓まで潰れそう。痛い痛い痛い。
お母さん助けて。死ぬ。
「っんとに仲良かね〜!!」
違うでしょ。お母さん目の前の愛娘の顔をよく見て。死んでるでしょ。
この銀髪碧眼イケメンヤンデレに苦しめられてるんですよ。
待ってホントにミシミシ言ってる気がするあびゃあああああ助けてええええええ。
「あ、Aおかえりー」
「あっにき・・・たすけ・・・」
茶の間から兄貴も出てきた。
助けろ。兄貴しか助けられない。
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ななふろ - なつきさん» コメントありがとうございます!!面白かったと言っていただき嬉しいです!!方言のあとでコソッと直しておきますね(震え声) 返信が遅くなってしまい申し訳ございません!! (2017年1月7日 13時) (レス) id: eae02ccef3 (このIDを非表示/違反報告)
なつき - すごく面白かったです!!ただ、方便じゃなくて方言では…?ちょっと気になったのでコメントさせてもらいました。更新楽しみにしてます!!頑張って下さい! (2017年1月2日 9時) (レス) id: ba68c224aa (このIDを非表示/違反報告)
ななふろ - マシュマロさん» コメントありがとうございます!!処女作がこれでいいのかなって感じですけど気に入って頂けて良かったです!!最近は更新が遅くなってますけど毎日更新を心がけてますので楽しみにしててください!! (2016年12月23日 17時) (レス) id: eae02ccef3 (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロ - ヤンデレなのにギャグって新鮮で面白いです! 日々の楽しみになっています♪ (2016年12月23日 8時) (携帯から) (レス) id: 18b914b5ab (このIDを非表示/違反報告)
ななふろ - 美鈴さん» コメントありがとうございます!!やっぱり間違ってました!?自分で打ってても可笑しいなって思ったんです!!教えていただきありがとうございます!!これからも頑張りますのでよろしくお願いします!! (2016年12月17日 20時) (レス) id: eae02ccef3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななふろ | 作成日時:2016年11月24日 22時