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朝はいつも眠たいまま無理やり起きる
お母さんはそんな眠そうなまま
学校に行くならもう少し早く帰って来なさい
って言う
お兄ちゃんが下の階にいるから
心配はしてないんだろうけど
体を気遣ってくれてるみたい
でも
自主練をやめて置いてて行かれるなんて
嫌だもん
「行ってきます!」
授業中も眠いけど
勉強について行けなくなったら
ダンスをやめろって
言われちゃうかもしれないから
頑張って起きる
次は集会か…
ちょっと寝ても平気かも
校長先生が何か話してる
けど、
ごめんなさい。眠い方が勝ってるの先生。
はっ、って起きたら
ちょうど終わる時でもうそんな時間かーって
思ったらちょっと伸びてるらしい
やめてよー…
一本次の電車だと遅延してたら
間に合わない!
ダッシュで学校を出て
駅に向かう
遅延10分
いつも乗る電車より一本遅い電車でも
ギリギリなのに
その電車が10分も遅延してる
とりあえずスクールに遅れることを伝える
ただでさえ必死なのに
なんでよ
早く向かいたくてそわそわしてる
電車の中でも少しでも早く着けー、って
やっとついて
そこから今までにないくらいの全力ダッシュ
着替えて、レッスンに合流する
ELLY先生に遅れましたすみませんって
謝ったら
「お疲れ様」
って笑顔で言ってくれた
けど
笑ってる場合じゃない
焦りばっかり募る
「全体的にちょっと遅れてるなー
もう一回通しで」
音楽に合わせてみんなで通す
集中しないとって思った時だった
ドンッ
「大丈夫?」
ELLY先生が走ってきてくれた
痛いけど
みんなの通しを止めちゃった
悔しくて
イライラして
どうしようもなくて
泣きそうで。
でも泣くわけにいかなくて。
ELLY先生に連れられて
端っこで見学になった
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作者名:yzn | 作者ホームページ:https://www.instagram.com/yzn.00012
作成日時:2019年2月28日 17時