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「修学旅行は飛行機で…」
飛行機か…
「ひろおみセンセイ。」
「修学旅行の話今日だったんだって？」
「うん」
飛行機は乗れない。
気圧が関係しちゃうから
「先生は行くんだもんね」
「そうだなー
バックれちゃうか！」
「ちゃんと行ってよみんなが困っちゃう」
みんなはキライ。
ぐちぐち言うから。
私が悪いわけじゃないのに…
「Aを傷つけるやつらだもんなー
自分で自分の体で体感したらいんじゃない？」
「怖いよセンセイ」
うそ。
本当はそう思ってる
「うそ。
そう言うとこもスキ」
センセイとは一線を越えたことはないけど
言葉は素直に伝えるのが私たち
「今日、ずっとここに居てもいい？」
「どうした？」
「センセイといたいの」
「あらどうも
でもちゃんとした理由言わないなら追い出すよ」
センセイはイヤなとこまでも
わかってしまう。
「明日までに修学旅行の自由行動の班を
みんなで考えておくんだって。
私は行けない上に友達なんていないから」
もう泣かない
大丈夫。
みんなのおかげで泣かないって言う
強さを身につけたの。
「単位足りるの？」
「やばい。」
「頭は良くても単位が取れないと
進級できないんだぞー」
「知ってる」
高校は点数さえ取ってれば
進級できるって言う制度にしてほしい
私みたいな事情があって学校がキライな子は
来るなと言うことなのか
悪いことしてないのに肩身がせまい
結局
無理矢理、説得のような事をされて
教室に来た
みんなが楽しくどこ行こうねーって
言ってるのに私は１人で本を読む
「修学旅行、行かないらしいよ？」
「友達いないからしょうがないよねー」
私のことまた言ってる
これだから来たくなかったの
次の日の班決めの時間は結局保健室にいた
無事に決まったらしいし
みんなも修学旅行の話は一旦全部し終わったのか
話してる人は少なくなった
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作者名：yzn | 作者ホームページ：https://www.instagram.com/yzn.00012
作成日時：2019年2月28日 17時
