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生まれつきの心臓病。
小さい頃に3回。
手術をしてる
体には見たくもない傷が３ヶ所
こんな体がキライ。
「ひろおみセンセイ。」
「おー、おはよ」
「体育の時来てもいい？」
「まってる」
いいよとかじゃなくて
まってる。
センセイはチャラい。
体育が迫った
前の時間は緊張する。
授業が終わったらすぐ
教室を出なければいけないから
体育しなくていいならとか
漫画とかアニメにありそうなことを
必ず言われるから
でも大丈夫、
もう慣れたんだから
「おーい。走るなー。」
もう先生が保健室の前で待ってた
「だって…」
「わかったから」
保健室に入って
廊下から誰にも見えない死角で
抱き寄せてくれる
言われてることも知ってる先生は
大丈夫って安心させてくれる
一度だけ
言っている子達に勇気を振り絞って
言ったことがあった
「しょうがないでしょ！？
私だって心臓病になんかなりたくなかった！
わからないくせに言わないでよ！」
みんな過呼吸になった私に
あたふたしてた
誰が呼んだかしらないけど
登坂先生が来た
あの時、
あたふたしてたみんなはまた
私が体育をしないこと、
行事に出ないことを口々に言う
せっかく勇気を振り絞ってもダメだった…
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作者名：yzn | 作者ホームページ：https://www.instagram.com/yzn.00012
作成日時：2019年2月28日 17時
