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「今日楽しかった?」


「うん…」


「大丈夫だよ」





良くも悪くも塾と家は割と近く









「A!大丈夫!?」

「うん…ごめんなさい」







お母さんとお父さんが走ってきたのか
すごい勢いで来た






「お世話になっております

少しお話しさせていただきたいのですが
よろしいですか」


「はい、」











大広間に4人で座る
とくに怒られることもなく席について






「Aちゃんなんで塾に来なかったか
自分で言ってみな?」





先生はとんでもない難題を突きつけてきた
そんなこと言えない、。





「大丈夫だから」






「遊びたくて……、
友達にいつも誘われるけど断りたくなくて」






嫌だな、この空気…







「Aさんは
いつも真面目に勉強しています

飲み込みも早くて
びっくりしちゃうくらいです



手のペンだこもそうですしノートも
すぐ新しいものに変わるくらいお家でも努力
されてます」








先生何言ってるんだろう…
本当に先生は私のことなんでも知ってる





せっかく泣き止んで目も赤くなくなったのに







「お勉強も大切だと思います

ですが1番楽しい高校生という時期には
勉強漬けの日々には辛かったと思います

私からお願いするのも違う気がするのですが


もう少しAさんに目を向けていただくことは出来ないでしょうか」









初めて
お母さんとお父さんに
私のことを話してくれた人。







ずっと言えなくて苦しかったのに
先生は救ってくれた









「ごめんね、A」

「ごめん」







お父さんとお母さんが謝るなんて…
先生をみたら少しだけ微笑んで頷いた







「…うん、大丈夫」







先生がもっと好きになった
先生のおかげで私は変われた気がする








先生は帰るらしくて
外まで見送りをする





「ありがとうございました」

「よかったね」






ふわって先生の香りがして
先生が私に抱きついてる…






「…何かあったらすぐ言っておいで
俺はちゃんと側にいるから」







耳もとでそういう先生にドキドキして
また泣きそうになった








慈しむ

愛情を持って大切にする事。








「我慢も大事だけど吐き出すことも大事だよ」






じゃあ先生




「先生が好きです
いつも救ってくれるのは先生でっ…
側にいてくれるのも全部…」


「うん、ありがとう。
俺も…好き」







愛おしい Ryuji.I→←・



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作者名:yzn | 作者ホームページ:https://www.instagram.com/yzn.00012  
作成日時:2019年2月28日 17時

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