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「ずっと徹夜してたんでしょ?」
「そうでもないよ」
「部下が言ってぞー
ずっとこもってるんですよね、、って」
「え、なに。
引き抜きでもしようとしてんの?」
「してねーよ」
だって人のブランドには来るし
会社の子と仲良くなってるみたいだし
「そんなに無理して
倒れたりでもしたら部下が大変だぞ」
「直人が代わりにまとめてくれる?」
「あー、それもいいな」
「ふざけただけ、調子乗んないで」
絶対任せない。
直人はライバルでいいの
「なんでも全力すぎなんだよ
Aのいいとこだけどさ。
心配だわ、俺」
直人のベッドに横になる私の手を
いじくり倒しながら話し始めた
「ライバルでもあるけど
1人の女性として大切なの
だから
倒れられたりこうやって無茶して熱出したり
されると結構ハラハラするわけ」
1人の女性として…
私はずっと直人が憧れもあって
尊敬もあったけど、
他のデザイナーさんとちがった
感情を持つようになった
それは好意とかと同じなのかも
でも、それは直人からも感じられて
好きとかは言葉にしないけど
内心はお互い思っていると取られても
おかしくない状況だった
「俺、Aが好き」
「うん」
面映い
照れくさい事。
言葉に出してこないで
無理やりライバルだから、
同じ職種の人だから、
っていう線引きをしてたけど
言葉にされると
照れくさい。
私たちがやっと一歩進んだ
「うん、とかやめてくれない?」
「すき」
(いつも素直じゃないし強がりなのに
こういうとこ素直になるなよ…)
(私、過去1恥ずかしい…)
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作者名:yzn | 作者ホームページ:https://www.instagram.com/yzn.00012
作成日時:2019年2月28日 17時