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「ほな、営業いくでー」

「はい!」









いい返事やなって笑ったところも
車を運転してるところも全部かっこいい









でも、









健二郎さんには彼女がいる。









関西支社の綺麗な人

前に本社で研修があった時に
挨拶をした程度だったけど

お手本にしたいくらいの人だった









まだまだ全然未熟な私は
到底、似合わない









「大丈夫か?
車酔いでもした?」


「あ、すみません、全然大丈夫です」








考え事してただけなんで…








「全然って感じじゃなさそうやけど」


「考え事を!」


「なんかあったら言ってくれてええよ」


「ありがとうございます」








健二郎さんと彼女さんのことを
言うことなんてできない…


しかも本人。









「ついたでー」

「ありがとうございます」








切り替えていこう
健二郎さんの足を引っ張らないことに集中








「と、言うことでよろしくお願いします」








って健二郎さんが言ったら
先方もこちらこそ、と言って取引は終わった









「えらい疲れた顔してるやん」


「あ、すみません」


「ことあと直帰やから飯でも食ってくかー」








おっと、健二郎さんからご飯のお誘い
表情には出せないけど内心ウキウキ。








「あそこの取引先はあれやな、」







ってラーメンをすする手をたまに止めながら
仕事のことを話す









健二郎さんから誘って来てくれる時は
だいたい仕事の話





でもたまーに恋の話になる








「今度、美央がくるんやけど
どっかええとこない?
まだ東京把握してへんくて」








デートスポットかー

幸せそうでいいな。私はただの部下
いつか隣にとは思うけど奪う勇気はないし









「水族館とかですかね
東京はいっぱいあるし」


「そうしよ!」





私、健二郎さんの役に立てた
彼女ととのことだけど大丈夫、大丈夫。









そのあとお財布出したけど

ラーメンくらいやしええよーって
払ってくれた









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作者名:yzn | 作者ホームページ:https://www.instagram.com/yzn.00012  
作成日時:2019年2月28日 17時

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