【ﾊｲｷｭｰ!!】【クロ月】靴ひもの色が片方ずつ違う月島君の話。 (ページ3)

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春高、一週間前。ページ3

靴ひもを結ぶのって、正直苦手だ。そんなことを考えながら結んでいたら

「おい月島。なんで靴ひもの色が片方ずつちげえんだ？」
上から覗き込んできた田中さんのいきなりの発言に、僕は背中がヒヤッとした。
「ツッキー本当だ！！！黒色と赤色！！おしゃれ！！」(山口)
山口がデカい声で叫ぶから、次々に人が集まってきた。
「おい、月島、なんだよそれ。かっけえ！どこで買ったのか教えろよ」(日向)
「前まで両方とも黒色じゃなかったけ？」(大地)
大地さんの指摘に冷や汗が流れた。
「ソウデスケド…気分転換っていうか…」
必死に答えた。答えるだけで精一杯。声を出すので精一杯。
「おい月島。靴ひものことはあれこれ言わねえけど、春高まであと一週間だぞ。練習は集中しろよ！こーしこんどうだ！」(影山)
「公私混同、デショ。わかってるよ王様。」

練習が始まった。いつもより調子が良い気がする。
「月島ぁ！絶好調だべ！！ナイスな」
スガさんに声をかけてもらったから、やっぱ今日調子いいじゃん、と確信できた。
でもなんでだろう？やってることはいつもと変わらないのに。僕は靴をみた。
「まさか、ね――――――――――」
小さくつぶやいた声は、「ボゲエ！！日向ボゲェ！！！！」という王様の声にかき消された。