スヤスヤ〜Ryusei.F〜

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Aside



レストランに入った時に事前にりゅうくんが予約してくれてたみたいで、


藤井ですって言ったら個室に案内された。



こうゆうのって気使って私がやった方が良かったよね？



東京は私の方が詳しいと思うし……。



失敗したな……次はちゃんと考えよう。





「Aちゃんは？今大学生？」


オーダーを頼んだあと、中間さんが気を使って話しかけてくれる。



なんかりゅうくん、お店入った時から一言二言喋っただけで黙ったまま。



やっぱりりゅうくん、中間さんもって言ったこと怒ってんのかな？


心配…。



「はい、大学一年です。」


「じゃあ俺と9個離れてるんやねー。若いわー。」


「え！中間さんって28なんですか？」


「もうすぐやけどね！」


「もっと若いのかと思ってました…。」


「そう言われると嬉しいわー。一応見られることしてるからな。」



あ、そう言えば……。



「皆さんダンサーさんなんですよね？」


「お、おん。まあ……。」


「今度東京で発表とかないんですか？私見に行ってみたいです！！」


「あぁ…えーっと……Aちゃんごめんな？しばらく東京で発表しないねん。」


「え？そうなんですか？じゃあなんで東京に……。」


「それは、ほら……俺たち、振付師の仕事もやってるから発表とかやなくても来るんよ！」


「へー！そんなこともやってるんですね！」


「ま、まあな！」



会話が途切れたちょうどいいタイミングで飲みものとちょっとしたおつまみが来た。



「さあ！食べようや！なあ、藤井！」



中間さんがりゅうくんに呼びかけた。でも返事なくてボーっとしてる。



「おい！藤井！」


中間さんが肩叩いたとこでハッと気づいて、


「ごめん！考え事しとったら気づかんかった！！」


って言った。



あれ？怒ってたワケじゃないの？

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