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4. ページ30
「あ、Aさん。
良かったら一緒にどうです？ご飯」
「あ、えっとー…」
さすがに距離の詰め方が異常だ、なんて言えない。
冷静に考えてみたら、1時間前に初めて知り合ったばかりの男女だ。
「あ、すみません！さすがに馴れ馴れしかったですよねー、あはは…」
そう気まずそうに苦笑いする彼を見て、「無理」なんて言えずに。
「あ、いえ！その、大丈夫です
確かに距離の詰め方が異常だとは思いましたけど、笑」
「良かったー…！」
その後も、私のホテルの予約までしてくれて。
何だか、凄くカッコイイのにどこかおかんみたい。
「Aさん！終わりましたー！
ほな、行きましょか！」
「あ、はい！」
.
やって来たのは居酒屋。
神山さんは、良くここに来るんだとか。
「ここ、私もたまに来ますよ。美味しいですよね！」
「でしょー？
店主のしげとは高校が一緒で！」
「え！そうだったんですか！」
と、盛り上がってると、突然神山さんが神妙な面持ちで
「あの、実は…」
と言った。
「…？
どうしたんですか？」
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作者名：とらい | 作成日時：2019年5月15日 21時
